「チャオ、XANXUS」

「・・・お前」



ぎしり、と重鎮のようにテーブルの真ん中に鎮座するXANXUS。
くるりとその椅子を回転させ、に向き行った。
王子は遠目であまりよく顔が見えなかったけれど、雰囲気からして相手が普通の人間でないことを悟る。
自然、身体中に忍ばせてあるナイフに手をやった。



「お初にお目にかかります反逆者様、のほうが良かった?」

「貴様、言うじゃねぇか」

「うふふ、なんのことかわかんなぁい」



また、が何か相手を逆撫でする様な事を言っている。
空気で解る、相手は怒っている。
これは、と思い、王子はナイフを取り出した。



「うちのもんはどうした。全員殺したか?」

「ちょっと寝ててもらってるだけ。そんな他の・・・、ましてやボンゴレのファミリーを簡単には殺さないよ」

「はっ、どうだかな」



事実、このXANXUSという男の所に来るまで幾人もの部下が現れ、行く手を阻んだが、それらをものともせずにと王子はここまでやってきた。
普段なら殺しながらやってくるものの、の指示があったので気絶程度に留めながら。
中には血まみれになって倒れているものもいるが、死に至るまでではない。
王子は二人の会話に割り込む事無く、おとなしく話を聞いていた。



「ねぇXANXUS。うちに、インペラトーレにおいでよ」

「何ふざけたこと言いやがる」

「可愛がってあげる。だって、ここの人みーんなおもしろいんだもん」

「この俺様が誰かの下につくだと?ぶわっはっはっはっは!!笑わせてくれる!」

「本気なんだけど?」



そう、は本気だ。
これまでの経緯を見てきた王子は知っている。
わざわざが足を運んで、見分して、人を選んだ今回。



「それに、ボンゴレの息子がインペラトーレに下るなんて、考えただけでも気分いいじゃない?」

「カスが。ぶっ潰して欲しいか」



XANXUSが二丁の拳銃を手に握り、立ち上がる。
王子も前に出ようとしたが、にとめられた。



「そんな躍起になんないでよ。怒りっぽいなぁ」

「あぁ、ここで殺らずともいずれこの俺様が直々に壊滅させてやるよ」

「インペラトーレは強いよ?」

「ゴミがどんだけ集まろうが、所詮はゴミ山だ」



「あまり粋がるなよ、フェイクが」



がそれだけ言うと、王子はに腕を引かれてその場を去った。
回廊を歩きながら、背後から銃声が聞こえた。







Fake フェイク 偽物2007 11 28
  

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