お子さま行進曲



「ねぇティーチ、どうしてもだめ?」

「くどいぜ、。俺の夢を昔から知ってンだろ」

「そうだね。戦って勝つ。昔から人はそんなんばっかりだよ」


雷雲が空を覆い、時折光る稲妻が明りとなってとティーチの顔を照らす。
痛いほどに激しく降りしきる雨。


「しかし、てっきりお前は白ひげ側に着くと思ってたが意外だったぜ」

はね。ティーチを殺すことも考えたよ。でもね、今のは殺せないの」


甲板は豪雨で水の膜が張っている。
倒れているサッチのリーゼントが雨でほどける。


「ほぉ、そりゃありがてぇ」

「でもね、見過ごすこともできない。はわかった、サッチが手に入れた悪魔の実が。は見た、その時のティーチの顔を」


は手に持っていた悪魔の実を差し出す。
投げなかったのは、風に攫われたら困るからだ。


「どうして人は天下を目指すのかな」

「男に生まれたからさ。強さを求めるのが男ってもんだ」

「悲しいね」

「そう思うのはお前が女だからだ」


はうつむいた。
昔なら迷うことなくティーチを殺していた。
反逆を企てた時点で、説得もなにもなしに殺していた。
逆らうものには死を。
それだけだったのに。


「俺と来い、







もしも原作ルートに入ってたら、ティーチと一緒にくよというお話。
誰も傷つけたくないのは無理だとわかっていつつも、そんな甘い夢を見る程度には甘ちゃんになった主人公でした。
2013/06/25