
お子さま行進曲 ロジェと!
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「ー、土産買ってきたぞー」 「おかえりイゾウすきっ!」 土産という一言が聞こえるなり二回からダッシュでおりてきてイゾウに飛びつくはと、熱烈な出迎えにわははと笑うイゾウ。 がさりとビニール袋から出て来たのは、小田原・名古屋・山口あたりで銘菓となっているういろうだった。 見た目は羊羹っぽくて四角で長い。 しかし、黒はもとよりピンクや緑などカラーバリエーションに富み、色にちなんで味もそれぞれ違うというもちもちした食感の和菓子だ。 ほれ、と箱ごとそれをもらったは嬉しそうに台所へ走って行く。 誰かが遠方へ出張へ行くと必ずお菓子が帰ってくる事を知っているので、出張後ののお出迎えは中々に苛烈だ。 けれども貰うものを貰ったらとっとと踵を返す子供に、イゾウはわははと笑いつつも目が笑っていない。 土産代を保護者に請求しようと思い立ったので、の所作は不問とされた。 * 「、イゾウが帰って来たらしいが…」 「う?」 もっちゃもちゃもっちゃもっちゃ 「だー!!!!!」 「あー!!!!!」 マルコがを探して台所まで下りてくると、がういろうを一本丸かじりしていた。 慌てて取り上げるも、既に二本目終盤で手遅れ気味。 「の、ういろう!イゾウからのおみやげ!!」 「おやつはさっき食っただろうがよい!!」 「ういろうはなー!もちとちがってやわらかくてあまくていろんなあじがあってうまいんだぞ!?」 「美味いのは知ってるが、食い過ぎだ!!」 「のういろうー!!」 「また明日だ!!!」 ういろうは腹にたまるので、きっと夕飯を完食し終えた後で苦しむのだろうなァとマルコはため息をついた。 □ 2011/11/01 |