お子さま行進曲



「「 あ 」」


ふんふんふんと、鼻歌かどうかすら怪しい音色を奏でながら、は船の縁を歩いていた。
最初こそそんな所を歩くと危ないと怒られたが、のバランスの良さと足の軽さを知った今は誰も何も言わない。
というか、言っても言ってもきかないから放置されているのが現状である。
閑話休題。
モビー・ディック号を散歩中だったが見つけたものは、人間だった。
船の外っ側からひょっこりと船に乗り込んできた人間と、それにばったり行き当たった
双方見つめ合うことしばし。


「やッ♡」

「ふほーしんにゅうしゃーーーー!!!!」


こんな時マルコはなんて言っていたか。
は貧相な頭で必死に思いだした。

いいか、
知らねぇ人間がいたらとりあえず捕まえろ、殺すなよい。
それが無理そうだったら近くの奴を呼べ、一人で何とかしようと思うな。


そうだ、そんなことを言っていたような気がする!
しゅばっとどこからともなく荒縄を取り出して、くるくると器用に一瞬で男を縛った。
ぎゅっと締めあげれば、ぐぇっと男が呻く。
無事不法侵入者を確保できた事実に満足したは、誰かに報告しようと辺りを見渡した。
丁度いい具合に、マルコがやってきた。


「どうした…って、俺は何も見なかった」

「いやーん!待って待ってマルちゃん!マルちゃんの愛しいルークたんだよっ!!」

、それは敵だ、殺せ」

「てきなっ!」

「何物騒な事言っちゃってんのォ!?」







 
笑顔でナイフを構えたと、結構本気で焦るルークと、関わり合いになりたくないマルコ。
奇妙な三つ巴が完成した。
2010/10/25