お子さま行進曲



「ねぇ、それなに?らくがき?」


休憩に入ったのだろう、は甲板で昼寝をしていたマルコのもとにやってきて、横になっているマルコの上にのっかった。
これが絶世の美女だったらなぁなんてことを思いながら、マルコは起きあがる。
腹の上だったを膝の上に移動させてやり、どう説明するかな、と考えた。
が指差したのは、マルコの胸にある白ひげ海賊団の刺青だった。
刺青は白ひげに忠誠を立て、白ひげ海賊団としての誇りとなる。
なので見える位置に入れている者がほとんどで、も気になったのだろう。


「これは刺青だよい。あー、消えねぇ絵だ」

「おふろでも?」

「風呂でも」

「せっけんでも?」

「そーだ。絶対消えねぇ」


は試しにごしごしとマルコの胸をこすってみる。
消えなかった。


「ほんとだ、きえない!」

「これはな、オヤジのシンボルだ」

「しんぼる?」

「オヤジの息子だっつー証明みたいなもんか?まぁお前の場合娘だけどな」

もする!いれずみ!!」


まぁ一応とはいえも白ひげ海賊団の一員なのだから、入れてもいいのではないだろうか。
世間一般では娘のやわ肌に刺青なんかとんでもない話なのだろうが、本人も入れたいといっているし、白ひげ海賊団だから入れていいとマルコは思う。
しかし、これからまだまだ成長するであろう子供に彫るのはどうなのか。
見苦しいことにならないだろうか。


「あー、もちっとでかくなってからな」

「えー!もしろひげだもん、いれたいっ!」

「いま入れても、でっかくなったら伸びて変な形になるぞ」

「………マルコたまにはあたまいいなっ!?」







2010/09/19