お子さま行進曲
走ってきたをいつも通り抱きとめた。
もアイスを落とさないようにしがみついてくる。
いつも全力でしがみついてくるのが嬉しい。
頭の中の考えが消し飛んだわけではないが、数年間ずっと付き合い続けた暗い悩みより、目の前のを抱きしめる方がよほど大事だ。
にへら、と気の抜けるような笑顔で見上げてくる。
その一瞬前、がきょとんと瞬くのをマルコは見逃した。
見逃していなくても、何の事だか分らなかったに違いない。
だって、いつもの事だったから。
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2011/04/06