お子さま行進曲



「今日はポッキーの日だ」

「ポッキーうまいな!食べ放題の日?」

「ちげぇよ。いいか、ポッキーの日っつーのはなぁ…」



*



今日のおやつはポッキーだった。
というか、ポッキーの日らしく食堂でおやつとしておいてあったのを貰って来た。
コップに刺してあったのを丸ごと失敬して、甲板を歩きつつぽきぽきぽき。
体温が高いので、チョコ系のお菓子を食べる時はちょっと厄介だ。
だけど、ポッキーはちゃんと持ち手の部分があるから素晴らしいと思う。デコ系とかも高級感があっていい。
エースはポッキーの日万歳と思いつつポッキーを咥えていた。



「エースッ!!」



ばたばたと後ろからこちらへ向けて走ってくる音が聞こえる。
振り向くまでもなく相手が誰かわかった。
大方自分の持ってるポッキーにでも釣られたのだろう、あの食欲馬鹿は。
しょうがないから一本だけやるか、とくるりと振り向いた。

思ったより距離がなかった。
いや、ちょっと待って待って、勢いよすぎじゃありません?
ストーップ!!!



ぽきぽきぽきぽき

「いただきっ!」



咥えていたポッキーを、食べられた!!
いわゆるあれだ、ポッキーゲーム。
しかも無駄に限界ギリギリまで食べるものだから、顔が近い近い。

ちゅうするかと思った。

そう思った瞬間、なんか爆発した。
いやいやいや、相手だし。
ちょっと突然だったから思考回路がおっつかないだけだし。
やましいことは断じてない。

強制ポッキーゲームというテロ行為を行った張本人は、ポッキーを食べたらすぐにどこかへ行ってしまった。
また船内の誰かにポッキーゲームを仕掛けているのだろうか。
もし、あのまま何かのはずみで口と口がくっついてたら…。



ねーわ。



エースは再び手に持っていたポッキーをかじった。
ぽきっといい音がした。







海賊時代にポッキーがあってもいいじゃない。
冒頭は遊びたい盛りのサッチです。
2011/11/11