お子さま行進曲



「よし、第一ターゲットはまずは様子見のサッチだ」

「サッチね!」

「肉まん食ってないな?」

「胸あったかい!」



とイゾウの現在地、サッチの部屋前。
サッチが部屋に居ることは確認済み。
よし行け、というイゾウの号令にあいあいと敬礼し、は静かにサッチの部屋のドアをノックした。



*



さて、何がどうしてこうなったと冷静に現状を考えるサッチ。
サッチはベットに横になっていて、上には
そのが、無駄に色気を振りまいている。
キモノというのはイゾウが着ていたら分からないが、女が着るとなるほど艶めかしい。
結われていて綺麗に見える首筋だとか、若干着崩れて開いた胸元とか…ちょっとまて、なぜにおっぱいがある。いやまぁそこは今は置いといて。
顔もいつもと違うと思えば、化粧をしている。
目もとの赤色と口紅の赤色が妙に色っぽい。



、お前どうし…」



聞き終わる前にが、これまたいつもと違ってしっとりと微笑んで、顔を近づけてくる。
その仕草があまりにも色っぽくて動けないところに、耳元で囁かれた。

ねぇ

その一言で、もうダメだった。
いつもの無邪気さは欠片もなく、あるのはただただ色気だけ。
そんな色気と艶っぽさしかない声を耳元で囁かれたら、いくら相手がだろうと、男として反応せずにはいられない。

未だ自身の上で微笑み続けているの腰をがっと掴み、居場所を反転させる。
結われていた髪がベットの上で散らばり、キモノがさらにはだけた。
倒す瞬間あっと小さく吐かれた息が熱く、見下す側から見上げる側になったの目が潤む。



「お前、こんな事してわかってんだろうな」



ぐっと顔を近づければ、なにか花の香りがした。
キモノを脱がせようと胸元に手を伸ばせば



。男なんてカンタンだろう?」

「でも、こっからどうするのかわかんないよ」

「それはもちっと成長してからだな」



イゾウが部屋にいて、もいつものに戻っていた。
ん?とサッチは自身の猛りが収束していくのを感じる。
にやり、と笑うイゾウと目が合った。



「どうだ、最高のオンナだったろ?」

「クソ悪趣味だな」



吐き捨てるように言うと、イゾウはさらに口角を上げた。
娘同然のを襲うよう仕向けるなんて、場合によっては殴ってやろうかと本気で思う。
組み敷いているを見れば、へらっとしたいつも通りのだ。
どいてやると、ぴょいっと立ち上がってイゾウのもとへ行く。
はだけたキモノはそのままだったが、先程までの色気はどこかへ霧散し、に色気を感じていたのがウソのようだ。



「ひとまず成功?」

「成功だな」



「「 魔性の女、イェーイ 」」







二人仲良くハイタッチ
ただしサッチは結構マジにご立腹
2017/09/26