千石の場合





「最近壇君メールよくしてるね。 新しい友達? あ、もしかして彼女とか!」

「ち、違いますです!! これはさんとメールしてるのです」

「さん?」

「さんはですね、魔女っ子なのです、ダーン!」



「え、ちょっと、今なんてった?」

「ダーン?」

「その前!」

「魔女っ子なのです?」

「それの後!」

「さん?」

「そう、それ! そのさんってさ、もしかして黒い帽子被っててマント羽織っててセーラー服着てたりする? 
無表情で淡々としてて敬語で、んでもって微妙に毒舌とか?」

「さんは優しいです、良い人です! でも、確かに黒くて大きなぼうしとマントとセーラー服ですね」

「えぇー!! それホント!? 壇君も魔女っ子に会ってたの!?」

「ハイです! 今ではお友達なのです!!」

「・・・メールしてるって言ったよね」

「です」

「お願いッ! ちゃんのメアド教えて!!」

「だ、ダメなのです!!」

「そこをなんとか!」

「ダメです! たとえ千石さんでもダメなんです!!」

「おーねーがーいー!!」

「・・・・・・・・ちょっと聞いてみるです」


めるめるめる ・・・・・・・・・・・・・ ぴろりろりん


「あ、返事です・・・、千石さん、これ」

「ん? オレに? なになにー・・ “ウザイです。” って、これだけ!?」

「ハイです!」 (満面笑顔)

「ちょ、しかもなに、これ!!

 “太一くんなら心配ないかとは思いますが、間違ってもわたくしのメールアドレス教えないでくださいね。
 こんな人が先輩だなんて大変ですね、太一くんはまっすぐ元気に育ってください。
 今度一緒にどこか出掛けませんか? 都合の良い日を教えてください”

 って、めちゃくちゃ仲いいじゃん!」

「さんとは友達なのです」



「なにこの不条理さ。 てゆーか明らかな贔屓じゃん? オレん時初っ端から思いっきり拒否ったのに」

「僕のときは最初から仲よくしてくださったですよ!」

「ごめ、檀君、今何言われても嫌味にしか聞こえないから黙っててもらえる?」

「全部千石さんの女好きが招いた自業自得だと思うのです」 (超絶笑顔)

「・・・・・・・・・え、今なんて言った? 聞こえなかった」


「ダダダダーン!」

「檀くん!? ちょ、待ってよ!!」





檀君腹黒説浮上。 きっと、見た目が見た目なだけ、1番えげつい。
2007 03 04