■…ちょっとした嫌がらせのつもりだったのに
「ただいまもどりましたですよー」
「おぉ、よく帰ったな、土産よ!」
「凶華、これはお土産じゃなくてです。 お帰りなさい、。 沖縄は楽しかったですか?」
お母さん、わたくし、お土産じゃないですよ。
てゆーか、ちゃんと買ってきてますから娘帰還を喜んでください。
おとーさーん、貴方だけですよ、常識人は―。
ん? でもお父さんも今さりげにこれとか言いませんでしたか、これとか。
「あー、おねーちゃん!」
「あら魔女っ子さん、帰ったのね」
「ただいまですよー、千花ちゃん優歌ちゃん」
妹たちよー。 特に優歌ちゃんは最高の癒しです。
で、千花ちゃん。 千花ちゃんの持ってる鎖は何ですか?
またわたくしのいない間に教育的指導に磨きが入ったんですね。
「あのー、大丈夫ですか? 銀夏さん」
「ちゃん…。 もう何も聞かないで言わないで。 それと、お帰りなさい」
「ただいまです」
銀夏さん、すっかりやつれてしまって…。
その首輪は一体いつからついてるんでしょう。
少なくともわたくしが旅行に行く前まではついてなかったと思うのですが。
「よく帰られた、姉上殿。 無事なようでなによりなのである」
「ふーん、ちょっと焼けた? まぁお帰り」
「ただいまですよ、帝架くん、雹霞くん。 2人が相変わらずでおねーちゃん嬉しいですよー」
もふーっと帝架くんに抱きついて、雹霞くんの頭をなでなでです。
あー、やっぱ家族って和みますねー。
「よく戻って参られたな、姉上」
「ただいまですー…って、月香ちゃん。 あぁ、月香ちゃん!!」
「む、なんだ、そのオーバーリアクションは。 我が居ては可笑しいか?」
「いやー、おかしくはないんですけどー、忘れてたってゆーかぁー、はい」
「姉上、汝も結構母上に似てきたな」
「忘れてたのは冗談ですよ、いやですねぇ、月香ちゃん! ちゃんとお土産ありますよ!」
あばばばば。
自分用に大量購入したお土産があるのですよ、そっから何かチョイスすれば…!
これは…月香ちゃん気づいてますね。 ごめんなさいっ!!
「おぉ! 酒!! しかも蛇入りだ!! わははは、見ろ凰火、蛇だぞ!!」
「あぁはいはい。 ちんすこう…、、お父さんは確かに普通ですけど…、そうですね、ありがとうございます」
「わぁっ! さっぱり素敵なぬいぐるみだよ、ありがとう、お姉ちゃん!」
「ふーん、キーホルダー。 あら、ロケットになってるじゃない。 魔女っ子さんも気がきくわね。 銀一さんの写真を入れさせてもらうわ。 ありがとね」
「あら、ミネラルたっぷりの化粧水!ありが… 「銀一さん?」 ごめん、使う機会なさそう」
「帝架くんには美味しいお肉ですよー」
「ふむ、ふんふん、中々うまそうな肉であるな! 感謝なのである!」
「雹霞くんにははい、なんとストラップです!」
「ふーん。 ま、もらっとくよ」
「月香ちゃんにはすごいですよー、うみんちゅTシャツと、海の音が聞こえる貝殻と、酢橘ケーキです!」
「…姉上?」
「つ、ついでに、琉球絣の扇子もですよ…ッ! くっ…、月香ちゃん、だけ、豪華ですねー、わー!」
「仕方ない、許してやるかの。 これ以後我を忘れたら許さんぞ、姉上。 けれども土産には礼を言おう」
なんとか、お土産を渡し終えたのですよ。
ただいまです!
狂乱家族 2008 08 19