■魔女っ子の就職先
「んー、むぅ・・・」
「どうしたん? が溜息なんて珍しいやん」
「穂波さん・・・。 ちょっとですね、就職先を悩み中なのです」
「就職? あー、そろそろ卒研やもんなぁ。 もうちと同じトコ来る?」
「あそこですか? 協会とか色々所属しなきゃいけないですか。 わたくし、自由奔放が良いです」
今はちょい忙しい時期やな。 卒業後の進路とか、就職とか。
まぁ、大人への第一歩って奴?
うちはいっちゃんの会社に就職する事決めてるからなんも考える事ないけど。
「なかなか良いのがないですね。 個人の仕事ですと割に合わないのが多いですし、どこかに就職するも手ですが組織というのがどうにも好きになれません。 別にお金に困ってるわけではないので暫くは実家でのんびり、っていうのもありなんですが、早く独立したいのも現実です」
「ちょっと高望みしすぎなんちゃう? もちょいレベル落としてみたら?」
「そうですねぇ…、うーん、難しいです」
「夢とか目標ないん?」
うちは・・・まぁ、いっちゃんと一緒に居れればえぇわけやし。
あそこはそれなりに自分の魔術特性活かせた仕事できるし。
収入には困らへん楽しい職場やし。
「楽して稼げて、それなりに充実して、でも翌朝に疲れを残さない仕事希望です」
「自分世の中舐めてへん?」
「いっその事第2のマレフィセントにでもなろうかな、なんて考えたんです。 ですがそれだとあまりに短絡過ぎて暇なんですよね。 では魔女は魔女らしく森で隠遁生活? それではつまらない。 宅配便なんてのも考えたんですが、重労働は嫌ですし。 なかなか理想に合ったのがないです」
「なぁ、舐めとうやろ、確実に。 っていうか真面目に働いてる人に謝らへん?」
「フロム・○ーなんて一般向けの情報しかないですし、良いアルバイトしりません?」
「自分、実は常識人ぶった捻くれもんやろ。 ようわかったわ」
なんか、真面目に考えてる自分がアホらしなった。
就職は、まぁ自分にあったトコ探し。
うちはもう知らん。
レンタルマギカ 2006 10 03