■にゃんにゃんにゃん、本日ネコの日
「にゃーん。 今度はどこの世界でしょーかにゃー」
まぁ、そういう趣味の人も世の中にはいる。
だから例外なくこの流星街にもいてもおかしくはない。
おかしくはない、が!
個人的に自分の出身地に大きな黒帽子とマントとセーラー服となぜか帽子の上なのに見えるネコミミとスカートからにょろりとはみ出しているネコシッポをはやしている女がいてほしくない。
とゆーか断固拒否だ。
何が悲しくて自分の故郷にそんなイカレた奴がいなきゃならないんだ。
世間から見放され、捨て去られた悲惨で哀愁帯びたハードボイルドな場所なんだぞ、流星街は。
「第1村人発見。 ちょいとお尋ねしますにゃー」
口調までネコ!
本気で係わり合いになりたくない人種だな。
これは最近流行のMOE系という奴か?
「無視しないで欲しいですにゃー」
「わたくし魔女っ子ですにゃん。 仲良くしといて損はない、ありがたーい存在なのですにゃー」
「現在は最近流行の獣耳つきの萌えアップ期間中なのですにゃー」
「決してわたくしの個人的趣味じゃないので、そこんとこきっちり理解しておいてくださいですにゃー」
「とりあえず無視はよろしくないのですにゃー。 まずは存在を認めることからはじめましょうにゃー」
にゃーにゃーにゃーにゃー。
なんなんだ、コイツは!
もしかして俺はなんらかのターゲットにされてしまったのか。
周りを見ても誰も見当たらない。
・・・ちっ、なんでこんな時に限って誰もいないんだ!
「魔女っ子ですにゃん。 はじめまして、とりあえずお名前をお聞かせくださいですにゃん」
「ここは流星街、以上。 これ以上俺に話しかけるな、関わるな、近づくな」
「まー突如現れたこんなミョウチキリンと関わり合いになりたくないのは百も承知ですが、もうちょっとお付き合いくださいませにゃん」
*
「はー、なんだか嗚呼無情、な世界ですにゃー」
「俺としてはお前の存在で世の中は変わった、と思うようになったな」
「にゃーん。 これでは萌えませんかにゃ?」
「生憎ながら俺にそういった趣味はない」
「あらにゃー、ネコミミは違いましたかにゃー。 まぁ、まともな人ってことですにゃん」
どこをどうしてこういう経緯になったのかはわからんが、とりあえずネコミミの魔女っ子とよろしくやっているのが現状だ。
話してみると案外普通だったのが驚きだ。
見た目と中身は違うと言うことを改めて知らされたな。
「おかげさまで大体この世界のことを把握できましたにゃん、ありがとうございましたにゃー。 お礼に願い事を1つ叶えて差し上げますにゃん。 遠慮せずに言うといいですにゃー」
「・・・・・・聞いておくが、それも萌え要素なのか?」
「にゃーん、にゃーん、にゃーん。 これはマジバナなのですにゃん、わたくしは立派な魔女なのですにゃーん」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さっき会話した分にはまともな奴だと思ったんだが、俺の判断ミスか?
いや、それとも魔女っ子というのが事実なのか・・・。
「にゃん。 案ずるより産むがやすしですにゃー。 まぁまぁ、おひとつ言ってみましょうにゃーん」
「お前が (ネコミミつけて魔女っ子スタイルで語尾がにゃーんで) 真顔で言うほど信用のないものもないな」
「にゃーん、バカにされてムカつくにゃー。 とりあえず嫌がらせがてら魔法をかけときますにゃー」
パラレル、パラレル、ネコにな〜れ
「可愛らしいですにゃー?」
なんだ、俺の身に一体何が起こったんだ。
頭と尻に違和感があるようなないような・・・あるな。
・・・、今こいつなんて言った?
パラレル、パラレル、ネコにな〜れ
ネコにな〜れ、ネコにな〜れ、ネコにな〜れ。
ネコ!?
まさかな!! ま さ か な !
「元に戻るには王子様のキスを貰ってくださいね。 男性なら誰でもOKですから」
「ちょ、ま、嘘だろ、おい!!」
「わたくしこれからちょっとこの世界を見て回るので、また会ったらよろしくお願いします。 それでは」
もんもんもん。
ネコな魔女っ子は唐突に消えた。
もうなんで最後だけネコ語じゃないのかは気にしてられん。
にゃんだ、にゃにが起こったんだ。
俺はネコににゃったのか。
耳を触る。 にゃんか生えてる。
尻に意識をやる。 にゃんか動く。
「にゃんか死にたくにゃってきた」
アンケ1位 ハンターハンター クロロ・ルシルフル 2007 07 15