■魔王の晩餐会
「えーと、お邪魔します」
「いらっしゃい」
そんなに畏まらなくても良いのに。
今日はをうちに呼んだんだ。
ほら、やっぱり同じ学校に通ってるし、友達だし、色々話したいことがあるじゃないか。
あ、もちろん今日のの服装は普通の服だよ?
まさか家族のいる前であんな魔女っ子のコスプレは勘弁だよね!
あはは、だってオタクなコスプレ女子が僕の友達だって思われたくないし、当然じゃない。
でもよかった、もその辺わきまえといてくれて。
そりゃ初めて行く家で魔女っ子のコスプレしてたら、もう本当に救いようが無いものね!
「あら、周助のお友達? それとも彼女かしら?」
「はじめまして、わたくし周助さんと同じ学校に通って―――」
「うふふ、冗談よ。 よく来てくれたわね、魔女っ子ちゃん」
「姉さんは占い師だから、色々お見通しなんだよ」
あっはっは! ってばお馬鹿さんだなぁ。
この僕がいる家系に、普通の人がいるわけ無いじゃないか。
ふふ、もうちょっと洞察力を鍛えたほうが良いよ、。
「・・・・・・・・・そうですよね、普通の家庭じゃないくらい、考慮しておくべきでした」
「今更気付いても遅いよ」
「ちなみに他にご家族、ご兄弟は?」
「弟が1人・・・、今は寮生活でちょっといないけどね。 あとは両親がいるよ。 でも、もう他にこっち系の人間はいないから」
「そうですか」
そんなあからさまに安心したような顔しないでよ、つまんないじゃない。
でも、ま、安心して良いよ。
今日は本当に食事に誘っただけだから。 夕食でも一緒にどう? ってね。
あ、それと僕の部屋も普通でしょ? 驚いた?
のことだから、きっともっとおどろおどろしいのを想像してたんだろうね。
でも、僕は普通の男子中学生だから、普通の部屋でしかないよ。
それにしても、はいつ見ても面白いなぁ。
うん、実にからかいがいがあるよ。 そう思わない?
だって、あの学校に通ってて、人前で平然と魔女っ子のコスプレしてて、それでもまだ一般人ぶってるなんて、実に矛盾してておもしろいよ。 ふふ、心の底から笑えてくるね。
「なんだかものすごく、とてつもない早さでHPが減っていってる、って感じです」
「うふふ、僕はとっても楽しいよ?」
*
「ごちそうさまでした。 本日は色々とお世話になったり、恐怖体験をしたり、実に微妙な時間をすごせました」
「
もうっ、ってばツンデレなんだから。
本当のことを言って良いんだよ?」
「・・・魔王は魔王であって、やっぱり常日頃から魔王でしかないんだなぁ、と痛感させられました」
「そんなに褒めないでよ。 やだなぁ、照れちゃうじゃないか」
あ、あからさまに溜息ついた。
軽いジョークなのに、ってば本気にしちゃうんだから。
「では、わたくしはそろそろこれで」
「うん、またおいでよ」
「・・・・・・また、ですか・・・・・・・・・」
「約束だよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「やくそくだよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「
約束、だからね?
」
「・・・わかりました。 また」
「うん、またね」
今度は裕太も一緒に、3人で遊びたいね。 ふふっ。
どんどん方向性を違えていく不二でした。もう本当に何者? 2007 09 17
魔女っ子の魔法に満足したよ(ワンドリランキング)
WORKS TOP