「!」 「あい!」 はよく働いた。 手際が良いから作業は早いし、掃除も洗濯も仕上がりは綺麗。 料理はできるけれど、味付けは塩しかできないのが難点。 どれだけ無理を言いつけても、笑顔で返事してやり遂げるからいびりがいはないけれど。 それでも、そこそこ働いてくれるようでダダンはともかく、それまで雑用を押し付けられていた手下はとても助かっていた。 「お前、前はどっかで雑用とかしてたのか?」 「してた!しろはもっとひろかった!!」 「城ォ!?お前そんなとこに居たのか」 昼飯を囲みながら、なんだかんだで子供が珍しいのか最近話題の中心はいつもだ。 最初は泣かせようと苛めていたいたダダンも、どうやっても子供が泣かないので諦めた。 誰にでも別け隔てなく接し、泣き言を言わない子供は子供らしくないけれど、子供特有ののわずらわしい部分がないので疎む者は少ない。 「!」 「あい!」 も笑っているし、中々楽しく暮らしている。 ← □ → 2011/06/10 |