「なぁ、あれ、誰だ?」
最初に気付いたのは、丸井さんだった。
一斉に振り返ると、そこには、女、の、子。
もちろん、立海の制服なんか着てねぇ。
俯いて、ぼんやりと立ってる。
この状況になってやっと、センパイたちは何かに気付いたらしい。
「お兄ちゃんたち、どうしたの?」
誰も答えねぇ。
みんな、この空気に気付いた。
「迷子?だったら、こっちにおいでよ」
こっち、って、どっちだよ。
「ごめんね。俺たち、もう外に出るんだ」
おぉ、ぶちょーすげぇ!
普通この雰囲気で話せねぇって!!
つか、ヤベーんじゃねぇの?
「こっちで、一緒に死のうよ?」
「走れっ!!」
部長の声で、俺らはとにかく走った。
ガキは追ってこなかった。
こりゃ本格的にヤベーわ。
2007 12 07
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