「
こっち
」
着信音が不気味に鳴り響く中、現れたのはさっきの女の子だった。
その女の子は相変わらず不気味だったけど、促されるままに俺たちはあとをついてった。
暗い校舎の中、女の子の後姿を追う。
さっきまで、こいつからも逃げてたんじゃねーの?
どうして、なんで、ついてくんだよ。
「ついてって、本当に大丈夫なのか?」
「わからん」
「けれど、このままここで立ち往生している場合でもないでしょう」
どうしていいかわからないから。
けど、俺たちはぶちょーたちと合流しなくちゃ、探さなきゃいけないんじゃ。
それに、さっきこいつなんつった?
「一緒に死のう」って、言ってたんじゃなかったか?
ついてっちゃ、ダメだ。
なのに足がいうこときかねぇ。
「
違う
」
「え?」
それまで前を歩いていた女の子が、急に俺の後ろから俺に声をかけてきた。
センパイたちは、それに気付かずに歩き続ける。
「
あかやはこっち
」
「
おねえちゃんの赤也は、こっち
」
先を歩くセンパイたちは気付かない。そっちへ行っちゃダメだ。俺は叫ぼうとしたけど、声が出なかった。
2007 12 08
←17!
↑
→19!