「まったくもうっ!四日の四時四十四分には学校に入っちゃいけないって言ったでしょ?」
「しゃーねーだろ、急に雨降ってきたんだから」
「じゃ、しょうがないね。赤也が風邪引いたりしたらやだもん。でも、恐い思いしなかった?誰かに傷つけられたりしなかった?大丈夫?」
「へーきだって」
「そっか。赤也が無事だったんならなんでもいいやっ!さ、帰ろ!」
おうっ、と言いそうになって、やめた。
今俺は一人だけど、まだ、誰かいなかったか?
そうだ、忘れるな。忘れちゃいけない。大切なセンパイたちを。
「ダメだ、まだ、センパイたちがいる」
「えー、そんなのどーでもいいじゃん。ここ、あんまりいい場所じゃないから早く帰ろ?ねっ!」
「センパイたちをほって帰れっつーのかよ!?」
「そうだよ?だってわたし、その人たちのことどーでも良いもん。赤也が無事なら、それでいい!あ、逆に言えば、赤也になにかあったらただじゃ済まさないってことね?赤也、なにか嫌なことがあったら言ってね!わたし、その人呪ってあげる!呪い殺すとかできるかなぁ・・・。やったことないからわかんないけど、わたし、頑張る!だから赤也、嫌いな人とか憎い人とかいたら、嫌な目にあわされたり辛い目にあわされたりしたら、わたしに言ってね?すぐに呪ってやるからっ!」
なんで、こいつは笑顔で言うんだよ。
俺が無事ならそれでいい?
センパイたちはどうでもいいって?
ふざけんな!!
「なら、お前一人で帰れよ」
「え、赤也帰んないの?」
「俺はセンパイたちを見捨てて帰んねぇ」
「じゃー、わたしも帰んない。赤也、赤也はどーするの?わたし、赤也と一緒にいる!」
こいつ、ムカつく。
ムカつくけど、こいつがいなかったらきっと、こっから脱出できないんだと思う。
イライラするけど、仕方ねぇ。
「おら、さっさとセンパイたち探しに行くぞ」
「はぁい!」
赤也、赤也、わたしは赤也がいっちばーぁん、好きなのよ!あ、でも他に好きな人がいないから、比べるまでもないけどねっ!
2007 12 09
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