「柳さーん!見てくださいよ、これ!!」
赤也が笑顔で駆け寄ってきた。
手に持っているのは紙…、まぁ、期末テストが終わったばかりだから十中八九答案用紙だろうな。
嬉しそうにしているということは、いい点でも取ったか。
「ほら、これ!」
「ほう、英語で71点か。お前にしたら頑張ったほうじゃないか」
「でしょー!俺チョー頑張ったんっスから!」
渡されたのは、案の定テストの答案だった。
あまり綺麗とは言えない字やら英単語やらが並んでいて、まぁ、丸の数がそこそこ多い。
もちろん俺にしてみれば71点は悪い点に入るのだが、英語が殊更苦手な赤也にしたら大健闘したといっていいだろう。
とりあえず、褒めてほしそうだったのでわしわしと頭をなでてやる。
そういえば、最近勉強がまずいという話を聞かないな。赤点を取ったという話も聞かない。
ついこの間までテスト前はてんやわんやの大騒ぎで、テストの返却後も赤点だなんやかんや騒いでいたあの赤也が。
赤也は未だはしゃいでいるのか、せわしなく俺の周りをちょろちょろしている。
「最近は勉強も頑張ってるみたいだな。どうしたんだ?」
「えっ、いや、まぁ、ちょーっと勉強しただけですって!俺にかかればこんなもん、ちょちょいのちょいなんっスから!」
「ふむ。だが歴史と国語がまだ甘いな。これはちょちょいのちょいじゃないのか?」
「うぐっ!そ、それはぁ・・・えーっと、」
だがまぁ、赤也に限ってカンニングなどの不正行為はないだろう。
こいつは馬鹿だが根はまっすぐなやつだからな。
「でも、頑張ったな。えらかったぞ」
そりゃー赤也は頑張ったよ?でもね、赤也も頑張ったけど、わたしも頑張ったよ!?…歴史とか国語は苦手だけど、英語は赤也が苦手だっていうから特に頑張ったんだからぁー!なんてゆーか、赤也もちょっとはテスト問題解いたけど、実質英語は全部わたしが赤也に答えを教えてあげたんだから!
どうにも私が絡みを書くとだめですね。狙ったわけじゃないのにほもくさい。
2008 07 03
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