「チャオ、メゾ」

「あらん、どちら様かしら」



うげ、と顔をしかめたのは王子。
が声をかけたのは、王子がどう考えても理解できない人種だった。
くねくねしてて、変な頭で、オマケに言葉遣いも変で。
理解の範疇を超えた人種、係わり合いになりたくない人。
どうしてそんな人物に声をかけたのか、と王子はを仰ぎ見る。



「キミ、おもしろいね」

「珍しいことを言ってくれる殿方ね」



うふ、と笑う相手に、王子は戦慄する。
普通に会話できるが理解できない。
を見て、そろそろと相手を見分していたら、ばっちりとサングラス越しに目が合った。
王子は恐怖をおぼえて慌ててに背に回る。
またうふ、と気持ちの悪い笑いが聞こえた



「可愛い坊やですこと」

「そう?ほら、王子、挨拶しなよ」



知らず知らずのうちにの背に回っていたのを、が押し出す。
けれど王子は隠れたままでてこない。
困った子、とが苦笑すると、相手は微笑ましいわ、と言った。



「で、素敵な殿方は私に何の用かしら?ナンパだったら大歓迎だわ」

「ちょっとね。声をかけただけ」



さ、と王子を促す声がして、それまで盾にしていたが動く。



「ボク、キミみたいなおもしろい人好きだよ」

「じゃあね、ルッスーリア」



名前を呼ばれ、ルッスーリアは振り返るも、の姿はもうなかった。







Mezzo メゾ 半分2007 11 28
  

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