お子さま行進曲 ロジェと!



「ただいま…」


疲労の色を濃くにじませて帰宅したに、お帰りという言葉がかかる。
靴を下駄箱に仕舞って、手洗いうがいをしてリビングのソファに倒れ込む。
倒れ込んだまま動かない姿を見て、の声を聞いて二階から降りてきたマルコがいぶかしがった。


「どうしたよい。またロジェちゃんになんかさせられたか」

「きょーはマナがなー…、しゅくじょのたしなみとれでぃがどーたらこーたら…」

「マナ?」

「ロジェの学校の友達でねー、おっぱい大きくてー」


うつ伏せのままもごもごいうの台詞をつなぎ合わせると、どうやらロジェの友達に会ったらしい。
所々おっぱいという単語が聞こえるのは、どういうことだ。
そもそも、こんなに疲弊しているを見るのはいつぶりだろうか。
部活の助っ人で大会に出た後でもけろっとしているのに、一体何がをこんな風にした。
まぁ、思い浮かぶのはあの悪友しかいないのだけど。


「マナのお説教、マルコとおんなしくらい長かった…怖かった…」


どころかげんこつで終わるマルコの方がマシだ、と呟いて再び沈没。
さっぱり要領を得ないが、どうやらマルコの知らない第三者マナが大きく関係しているようだ。
ロジェの友人という事はきっと碌な友人ではないのだろう。


「お疲れさん」


ぽんぽんと頭をたたいてやると、その後返答はなかった。





 
後にロジェたん伝いでマナさんの事を聞いて、礼儀正しい子もいたもんだと感心したそうな。
あと、碌な人間じゃないと思ってたことを心の中で謝ったそうな。
2011/07/20