お子さま行進曲



なんだかんだ言ってすっかり仲良くなったバカコンビは、きゃっきゃと甲板で遊んでいた。
肩車して高いと喜んだり、旅の話で盛り上がったり、とにかく楽しそうだった。
いい子守り役ができた、と遠くからとルークを見守っていたマルコだが。


「あっはっは!!」

「どぉりゃー!!!!」

「おぃぃぃぃ!!!!!」


がマルコの方へ、飛んできた。文字通り。
どすんと勢いよく飛んできたをマルコは受け止めたが、飛ばされた本人はけらけら笑っている。
投げたルーク本人もげらげらと腹を抱えて笑っている。


「あっはっは!とんだとんだ!!」

「あっはっはじゃねぇ!!」

「飛んだ飛んだ!!」

「怪我したらどうすんだ、このアホども!!!!」


ルークがの足を持ってぐるぐる回っていたら、すぽーんとそのまま抜けて吹っ飛んだらしい。(要するにジャイアントスイング)
たまたまマルコのいる方向へ飛んできたからいいものの、海へおっこちたらどうしてくれんだこのオッサン。
というか、だ。吹っ飛ばされても笑っている能天気め。
マルコはごつっとの頭に拳骨を落とし、危ない遊びはするなと叱っておく。


「えー、べっつに子供の頃の怪我なんて勲章じゃんねー?マルちゃんったら過保護ー」

「そーだそーだ、けがはくんしょーだぞ!」

「痕に残ったらどう責任とんだよい!!」

「なんだよ、カリカリしちゃってさ。そりゃー女の子だったら責任とって嫁にもらい 「 誰がやるか 」 ますけど…って、え?」


なんか話が噛みあわないと感じたルーク。
目の前のマルコの般若の形相。
え、あれ、ちょっとまってまって。


…ちゃん?」

「なにー?」

ちゃんは、女の子、かな?」

おんなだよ!」


カチッと、スイッチの入れ替わる音をマルコは聞いた。







  
2010/11/10