お子さま行進曲



目の前にはじゃがいも。
本日、厨房手伝い。


「指切んなよー。手はこうやって猫の手で…って、えぇー」


サッチが猫の手だぞぅっと楽しく指導しようとしたら、これだ。
は自前の小刀でしゅるしゅると器用にやっていた。
包丁使えよだとか、案外器用だとか、てかその小刀はどう考えたって用途が違うだろうとか。
そんなツッコミよりも、と和気あいあい、親子クッキングを夢見ていたサッチはものすごいショックを受けた。
猫の手はこうだとか、後ろから一緒に包丁を握って切り方を教えたり、上手く切れなくて困っているの前で華麗な包丁さばきを見せて尊敬のまなざしを浴びたり、一緒に味見をしたり、そういうのを夢見ていたのに!!
は綺麗にじゃがいもの皮をむいていた。それはもう上手にすいすいと。
ピーラーも用意していたのに!とサッチは泣いた。


「サッチー、むけた!」

「お前…料理できるのな……」

「やまでのじゅくとかよくあったからなー」

「ひょっとして、一通り料理できるとか?」

「うさぎととりとさかなはさばける!」


にかっと笑ったに、サッチの夢は完全に打ち砕かれた。
兎と鳥と魚を捌けるって結構なレベルじゃねぇかよ、とめそめそサッチ。
とりあえず二人一緒に野菜の皮をむいて、肉を切って下処理を終えた。
話しながらでもよそ見をしてても手を切らずに薄く皮をむくことができる程度には、は皮むきができるらしい。
なんだ料理は出来るのか…、としょんぼりしながら料理を進めていった。

しかし、後に味付けを任せたら、塩と砂糖間違うわソースとはなんぞやで、わけもわからず調味料を適当に突っ込んだ料理が出来上がってしまった。


「うっわ、まずっ!?」

「あじつけはしおがいちばん?」

「いや、そもそもお前は調味料を知ってんのか!?マヨネーズと砂糖を一緒に入れやがって!!」

「さとうはこうきゅうひんで、まよはしらん!」


サッチのわきあいあい親子クッキング、次回開催が決定された。






  
真樹さんリク対応。そして次回はたぶんない!
2010/11/13