
お子さま行進曲
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「ティーッ、チッ!!」 「おう、来いっ」 は全速力でティーチに向かって走り、ぽよんと腹に跳ね返されていた。 「あはははは、ティーチのはらはぽよぽよだなっ!」 「これでもちゃんと鍛えてるんだぜ、ゼハハハハッ!!」 「ぽよぽよで、もさもさ!」 笑うティーチの腹にびたっとくっつく。 世が世なら、某国民的アニメの獣と少女の様だと例えられた光景だった。 腹にくっついたをこしょこしょとくすぐりながら、も楽しげに笑っている。 それを見ていたほかの船員は甲板で騒ぐ二人を美女と野獣と例えたかったが、を美女と例えるには色々足りなかったので没。 とりあえず、きゃっきゃして騒ぐ大男と子供が楽しそうで今日もモビー・ディックは平和だ。 「ティーチのはらはきもちいな…」 甲板で寝転がるティーチの腹の上で、遊び疲れたのかはあくびを一つ。 遊びたい盛りのに付き合ってくれる船員は少なくはないが、の遊びに付き合える船員は意外と少ない。 先ほどの全力の体当たりも、平の船員なら間違いなくふっとばされる威力を持っていた。 子供伊達らに鍛えてはいないは、力もさることながら脚力もすごいので平の船員では持て余してしまう。 なので、の遊び相手は自然少なくなる。その中でも遊びに付き合ってくれるのは、もっぱらティーチだった。 子供を嫌いそうなティーチは、意外にもを気に入ったようでよく二人してじゃれあっている。 二人暇な時はよく甲板で戯れているので、すっかり仲良くなっていた。 今もティーチは腹の上でうとうとするの頬を引っ張って遊んでいる。 「なんだ、ガキは昼寝の時間かァ?」 「んー、ぽかぽかして、ねむー」 「ゼハハハハ、しゃーねぇから腹貸してやるか!」 「わぁい、ティーチふとっぱらぁ!!」 その後仲よく二人で眠る姿が発見された。 ← □ → 伏線でもある話だけど、伏線は回収しませんのであしからず。 ちなみに、作者ティーチ大好きです。自分で書いといて主人公に嫉妬した。 2010/12/18 |