お子さま行進曲



エースが食堂に入った時、既には食事をしていた。
マルコの膝の上で。


「マルコあーん」

「サンドイッチのトマトだけよけんな。つーかサンドイッチを分割するなよい」

「トマトがマルコに食べて欲しい言ってる」

「好き嫌いすんな」


うっかり二人の様子に目が釘付けになってしまったのだが、二人の近くに座る勇気のないエースは二人が視界に収まる位置に座った。


「あ、それ食べる」

「ほい」

「もぐもぐ、んまい」

「食いながら喋んなって何回言ったらわかる」

「お礼にトマトを…」

「……………………」

「もがっ!?」


マルコのフォークからぱくっとベーコンをかじるだったり、の口に無理やりトマトをつっこむマルコだったり、なんだあのいちゃつきっぷりは。
膝の上でご飯をお互いにはいあーんとか、やりすぎなんじゃないのか?
てゆーかそもそも二人の関係は?え、あれ、恋人同士?いやの口からはそんなこと言ってなかったし、でもマルコは、あれ?
とりあえずわけがわからなくなってきたエース。
もう一度視線を二人に戻してみた。


「はふ、お腹いっぱい!ごちそーさま!!」

「口の端にマヨネーズついてるぞ」

「ん、どこ?」

「こっちだよい」


の口の端についたマヨネーズを指ですくって、その指を舐めたマルコ。
そしてそれを当然のように受け入れている
あれだけイチャついてるのに、周りはさも当然のように流しているし…。
騒ぐ方が間違っているのだろうか。


「よ、エース。何見てんだ?」

「サッチ…。なぁ、あの二人ってデキてんの?」

「あー、とマルコな。んにゃ、あの二人はデキてもなんもねーよ。恋人同士すらねぇ」

「あんだけいちゃついてんのにか?」


マルコの膝の上で、はいあーんで、舐めて。
あれで恋人同士でないのなら、なんなんだ。夫婦か、夫婦なのか。いやそれにしては歳が離れすぎているし、はガキだし。
そんな物言いたげなエースの顔を見て、サッチはどこか哀愁を帯びたような眼で二人を、マルコを見た。


「あんななのに、だ…。昔っからだからなぁ」

「そういや、ってガキん頃からこの船乗ってんだったか」

「そうそう。その頃から世話役っつーか保護者がマルコだったから、そのまま成長してあれだ」

「あ、親子か!言われてみれば、確かに休日の父親と娘っぽい!!」

「それ、マルコには言ってやんなよ…」


その日以降、とマルコがいちゃついていてもスルーできるようになったエースだった。







  
蜜屋さんリク対応。いつもどおりの鳥コンビに対して、え、あれ恋人同士?なにあれ^ω^?? と混乱するエース。
の、はずがいつの間にかマルコが可哀想になってた。これはたぶん後編が存在する。
2010/11/13