お子さま行進曲



とエースの喧嘩は、が勝利して終わる。
と、いうよりもが勝たないと、古参の威厳が失われるのでは結構必死になって勝ちにいっている。
もっぱら殴り合いだが、抑え込まれたら力のないに勝ち目はないので、向かってくるエースを投げ飛ばすのが常だ。
元来の性格なのか、エースは兎に角正面から突っ込んでくる。
相手の力を利用して投げ飛ばすことやカウンター攻撃が得意なにとって、これほど相性のいい相手はない。

ぽいっ、ずだーん。

今日も今日とて、エースは投げられていた。


「エースはよく飛ぶなっ!!」

「だー、ちくしょうっ!!この馬鹿力!」

「ふふふっ、よわっちぃエースを鍛えてあげるのものお仕事だからねっ!!」

「ムッカー。マジ腹立つ、ちょっとツラかせ」

「なになに?」


バカ正直にエースに近づくあたり、が未だバカな所以である。
ばきっと、エースがの頬を殴った。
勢いで後ろに転がると、まさかがここまでバカだとは思わなかったエース。


「あいったぁ!?」

、お前バカだろ、バカすぎる…」

はこれでも賢くなったんだからね!?」


むきー!と一応はバカにされたことを怒ったらしいは、すぐさま立ち上がってエースの顔面めがけてくないを投げた。
紙一重でエースはそれを避けると、かっと背後の壁にくないが刺さる。
その後かかかっと三本ほど連続でエースの顔のあった位置にくないが刺さっていった。
死ぬ気で避けて、最後メラメラの実の能力を使って無効化してまで避けた。
てゆーか、最後は避けきれなかった。
だらりと背中に冷や汗が垂れた。

は接近戦の体術も得意だが、中距離も得意中の得意だ。
むしろ体術よりも中距離のほうが得意ともいえる。
は身体のあちこちに投擲用の獲物をひそませている。
それを目にもとまらぬ速さで、針の穴に糸を通すかのような正確さで投げることができた。
それはかなりの命中率で、の思うがままの場所に飛んで行った。


「バカエース、避けんなっ!!」

「避けるっつの!お前あれ殺す気できてたろ!?」

はバカだけど、エースに、同じバカにバカっていわれたくない!」

のアホー」

「わかった、エースは死にたいな!?が介錯してやるな!!!」


めらりと能力者でもないの背後に、炎が揺らめく。


「歯ぁ食いしばれ、バカエース!!」

「上等だ、泣かせてやるよアホ!!」







  
結局この後、がエースを海に投げ入れて決着。
2010/10/31