お子さま行進曲



「手間のかかる弟ができたことにぃー!」

「くそ生意気な妹ができたことに!」


「「かんぱーい!!!」」


けらけらけら。
互いに肩を組んで、仲良く笑っている。
歳の近い子供というのもさることながら、エースがモビー・ディック号に乗せられてから約3ヶ月の間、ずっとはエースと一緒にいたのだ。
は元来人懐っこい性格だし、エースも人見知りをするような性格ではない。
楽しいこと大好きな子供二人、仲良くならないわけがない。
例え喧嘩ばかりでも、根本では互いが好きでしょうがなく、遊びたいだけなのだ。
笑って歌って楽しんで、エースの手がの肩から腰に回ろうとした瞬間、





さっきまでエドワードと呑んでいたマルコが、ぺそぺそとサンダルの貧弱な音を鳴らしながら歩いて来た。
呼ばれたは、ジョッキを片手に持ちもう片方の手をエースの肩に回し座っていたが、マルコの姿を視認するなりぴょんと勢いよく立ちあがり、そのままマルコの首に抱きつきに行った。
行き場を失ったエースの手が、ふらふらとそのまま自分の膝に戻ってくる。
目の前から現れたマルコに抱きつきに行ったので、エースはの後ろ姿しか見えない。
一人になってしまったエースは酒を煽りながら、とマルコをただ見ている。
の背中には、エースが直前まで触ろうと手を伸ばしていた腰には、マルコの手が伸びていた。


「マルコっ!きーてきーて、弟が出来たっ!!」

「そーかよい。お前はそろそろ寝る時間じゃねぇのか?」

「今日はもうちょっと起きてる!エースの歓迎会!!」

「エースの面倒見んのは任せろ。末っ子の世話くらい焼いてやるよい」

「んー、でも…」


マルコは呑み足りない、騒ぎ足りないと言った様子のを抱き上げ、出来る限り顔を近づける。


「部屋、使っていいぜ」

「いいの!?じゃあ先寝てる!」


エースは酒に酔った頭で、目の前の会話をまとめていた。
なんだ、なんだなんだこの甘い会話は。
ともすれば恋人どうしのように聞こえなくもないというか、恋人同士の会話は。
の背から目を離し、肩越しに見える一番隊隊長の顔を見た。
めちゃくちゃ目があった。
口の右端だけをあげて、マルコは笑う。


、今日も一緒に寝るか?」

「ベット一つしかないじゃん。一緒に寝ないの?」







  
大人げないマルコさんは除草に余念がない。
2010/09/22