お子さま行進曲



、どうかしたかよい」

「んーん、なんもしないよ」


モビー・ディック号は再び大海原を突き進んでいた。
最近は暇な時甲板に出てぼんやりしていることが多くなった。
あるいは、部屋に籠って一日を過ごすかのどちらかだ。
声をかけても生返事ばかりで、マルコが部屋を訪ねてもドア越しに会話するだけ。
この日も甲板で手すりにもたれてだらりと海を眺めていたら、マルコが横に来た。
はちらりとマルコを見て、また視線を海に戻す。
平然と、漫然と、緩慢に。


「……………………」

「……………………」


マルコもの隣に行き、同じように手すりにもたれた。
二人でいても、会話が続かない。
普段ならが意気揚々と色々な事を話しだすのだが、今日は、最近はそれがない。
それどころか、一人でおとなしくしていることが多くなった。
誰かと談笑してる姿も、飛びついて困らせている姿も、笑っている姿をみなくなった。


「なんかあったか?」

「なんもないよ」


答えるときも、相手の顔を見ない。


、掃除当番だからもう行くね」






  
2010/09/30