お子さま行進曲



「エースっ!」

「うぉっ!?」


どしーんと、エースの身体に衝撃が走った。
馬鹿力ではないものの、かなりの脚力があるなのでエースはそれなりのダメージを食らう。
見れば腰のあたりにがひっついてきている。
苛立ち任せに首根っこ掴んでやったら、笑っていた。


「なにしやがんだ、テメェは!!」

「毛布!もってきたげた!」


もこもこの毛布を差し出され、エースは苦笑する。
モビー・ディック号は現在冬島の海域に差し掛かっていた。
雪のちらつく日もあり、寒い毎日が続いている。
この日も吐く息が白く、厚着をしなければ震えてしまうほど寒い。
でさえ上着を一枚余計に着るくらい寒いと言えば、伝わるだろうか。
エースとのいる見張り台も寒く、甲板と違い身体を動かせない分体感温度はさらに下がる。
ただ、エースはメラメラの実の能力者なので寒さは感じないのけれど。


「はふっ、息白いねぇ」


の持ってきた毛布を、かぶる。
なんとなくあったかいような気がした。


「雪いっぱい降って積もるといいなァ」

「雪かきが大変だろうが」

「かまくらとか、雪だるま作ろうよ!」

「あいっかわらず、お前は人の話をきかねぇな」


のしっとが背中に乗っかってきた。
首に手をまわしてくっついてくる。
抱きついてくるに思わず胸が高鳴らないでもないが、相手はだと唱え心頭を滅却。
おそらく何も考えていないだろうバカを相手にした所で仕方ない。
ため息をひとつ吐き出しながらも、口角が上がる。
うりゃっと背中のを前に引っ張り、逆にエースがを腕の中に閉じ込めた。


「うあー、エース何をする!」

「さっきの仕返しだ、うりうり!」

「にゃー!恩をあだで返すのか、エースは酷い奴だな!?」


あひゃひゃひゃという笑い声が寒空に響く。
の脇腹をくすぐるエースの手は止まらない。
一通り騒ぐと、笑い疲れたのかがエースにもたれてきた。
もとよりエースの腕の中で騒いでいたから、それほど変りはないけれど、ぺったりと身体がくっつく。
寒さからか、耳や鼻を赤くしたが見上げてきた。


「エースは、あったかいな!」

「そりゃ俺は火だからな!」

「じゃあ寒い時はエースにくっつけば問題ないな!!」


ぎゅうぎゅうくっついてくるに、これがあったかいってことなのかなぁと思った。






 おまけ
あおいちゃんリク、エースとはぐはぐ。うっかりお砂糖入れ過ぎた、保護者ー!!!
2010/12/08