お子さま行進曲



突然の告白だったけれど、らしい告白だった。
太陽がさんさんと降り注ぐ、明るい昼間。
大勢の船員のいる甲板でそれは行われた。

一連の出来事を見ていた船員は、ひゅうと口笛を吹いたり、拍手を送ったり、囃し立てたりでてんやわんやの騒ぎとなっている。
当の本人たちは。ぽかんとしていた。主にマルコの方が。

数日前、サッチが原因でがマルコを避けていると知った。
かくれんぼまがいの他愛のないものだったし、避けられることが初めてではなかったのだが、堪えるものは堪える。
マルコにとっては、愛しい子であると同時に10年以上思い続けた相手だ。
サッチもそれを知っているはずなのに、なぜこのような事をするのか。
問い詰めたところ、煙に巻かれてしまった。
早いうちに決着がつくはずだ、とだけ言って、逃げられた。
の方も相変わらず自分を避けるので、理由は聞けず終い。
自分の預かり知れぬ所で何かが起こっていると言う事態に、もどかしさと腹立たしさを感じていた。
ましてや、それにが関わっているとなると沸点も低くなる。

不機嫌なのを自覚しながら仕事をしていたら、急に逃げ回ってきたがやってきて。
唐突に、好きだと、言われた。どういう意味かは顔を見ればわかる。
不意に、全てが分かったような気がした。
が自分を避けていた理由、落ち着きがなく、挙動不審になっていたわけ、全部全部、するりと氷解する。




、マルコがすきだよっ!」


はにかんだような笑顔で、もう一度告げられた。
10年間、よく待ったと思う。
マルコはを抱き上げ、言葉を紡ぐ。


「俺も、が好きだよい」







  
※待ててません もうちょっとだけ、続きます。
2010/01/08