
お子さま行進曲
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マルコは船員からロリコンやら幼女趣味やら、取りあえずみんなのを奪った恨み事を貰い。 はおめでとうと祝われ、嫁ぐなと泣かれ、酷い事されたらいつでも俺らが味方だとやっぱり泣かれた。 なんだかんだでいつも白ひげ海賊団の中心近くに居た二人なので、周囲の反応も大きい。 ついこの間まで、船員らの膝丈くらいまでしかなかった小さな子供が、今ではこうして好きな男が出来たと笑う。 小さくて、無知で、無垢で、愛らしく、時々腹の立つ馬鹿な子だったけれど―― みんなの愛しい子供だった。 いつかこんな日が来るとは思っていたけれど、予想外に早かった。 もう少し年頃になれば心構えもできただろうが、いくらなんでも唐突すぎる。 同じ白ひげ海賊団船員ということだけが救いだったが、その相手がまさか我らが一番隊隊長だとは。 マルコとはそれこそが白ひげ海賊団にやって来てからずっと一緒に居た。 それこそ誰よりも父と娘というポジションに近かった。一番の保護者だったのに。 子供の初恋の相手は父親だと、よく言ったものだと思う。 は白ひげ海賊団みんなの親父であるエドワードと結婚するといい、次はマルコだ。 親愛を恋と勘違いしていると思う輩もいないではないが、今ここでそれを言うのはあまりにも無粋だ。 マルコと、二人ともあんなに幸せそうなのだから。 ただ、やはり子供の成長を見守ってきた数多のお父さんお兄ちゃんは、はいそうですかと納得できない。 「手ぇ出すのは、もうちっと待てよ」 お父さん代表者サッチ。 「な、泣かすなよ!?」 お兄ちゃん代表エース。 二人の言葉に、マルコはにやっと笑って答えた。 どうやら一番の保護者だった男に、子供はよからぬ方向に成長させられそうだ。 ← □ → 2010/01/29 |