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「なんなんだ、これは!!」 怒号が飛び、その後深いため息がマリイフォード海軍総本部センゴク元帥執務室に深く深く吐き出された。 * 「ねぇ船長、手配書の写真っていつ撮ったの?」 「あァ?んなもん勝手に撮られんだよ」 ティーチの様な大物の海賊には当然賞金が掛けられている。 海軍が全力を出せばティーチを捕らえる事が出来なくもないが、それをするにはいささか重要度が足りない。 そこで懸賞金をかけてどこかの誰かが捕まえてくれれば海軍としてもラッキーラッキー。 より多くの人に情報を提示し、ティーチを捕らえるために、世界中にばらまかれている顔写真入りの手配書があった。 が手にしているのは黒ひげ海賊団船長マーシャル・D・ティーチのものであり、凶悪な顔写真の下にはかなりの額の懸賞金が提示されている。 更にはオーガー、ラフィット、バージェス、ドクQの手配書もあった。 みんなそれぞれあらぬ方向を向いていたり、ポーズもまちまちな手配書写真。 それに何やら不満があるらしく、は可愛く頬を膨らませなにやらぷりぷりとしている。 「それって隠し撮りだよね?そういうのってよくないと思うんだ」 手配書となる写真の入手経路は実にさまざまで、フリーのカメラマンが海軍に持ち込んだり、海軍自身がたまたま持っていたカメラで撮ったりしている。 もちろんの言うように被写体の許可なんて取っていない。 たまーに、カメラマンの振りをして近づくことはあるけれど、使用許可なんてどこかへポイ。 海軍の癖に犯罪だよ!それとも、ボク達海賊にはプライバシーなんて言葉無縁だと思ってるの?まったくもう! なんていうか、とことん一般人の目線というか、海賊にしたらずれているというか、いやそもそも着眼点がおかしい。 アイドルだし、パパラッチなどそういうゴシップ系の事を言っているのだろうか。 別に写真うつりを気にしない男連中はそんなの考え方はわかっても、理解はできなかった。 「別にいいんじゃないか、写真くらい」 「手配書って全世界に配られるんでしょ?下手な写真撮られて全世界に配られたらボクの魅力が台無しだよ!」 「お前はいつだって可愛いだろ」 「ちょっとオーガー、確かにボクは360°全身くまなく可愛いけど、一番良い角度ってものが存在するんだよ」 別にを可愛いと褒めるわけでもなく、なだめる為に言ったオーガーの言葉もきかない。 この可愛らしい黒ひげ海賊団アイドルは、可愛さを武器にして若干我儘である。 今更その可愛さに惑わされてちやほやする仲間内ではないけれど。 本人もそんなことはわかりきっていて、我儘は言うだけで叶えてくれとねだることはしない。 ねだることはしないけれど、自力で行動してしまうからまた困ったものだ。 そして、の行動にゼハハと笑って後押ししてしまう船長も困ったものだ。 まぁ、後先考えず行動する黒ひげ海賊団らしいっちゃらしいが。 何かが始まることを感じ取ったのか、なんだなんだと狭いいかだの上で男連中が集まってくる。 「写真を撮ろう!」 2011/10/30 ◇ → |