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「ボクは歌って踊れるアイドルだよ!」 そう言って笑った彼女は、確かに何かしら輝いていた。 時を遡ること数分前、空から落ちて来た女は広い大海原へ高い水柱をあげて海へ落ちた。 小雨のような水しぶきをその身で受けながら、一部始終を見ていた黒ひげ一味はどうしたものかと顔を見合わせる。 極悪非道と称されることの多いティーチ率いる黒ひげ海賊団だけれど、手段と目的と効率を考えた結果がちょっと人の道を外れてしまっただけで、日常的に非人道的というわけではない。 人情だってちゃんとあるし、時として無償の人助けだってすることもある。 広い海の上、暇をしていたし、丁度その極稀な時が今だっていいじゃないか。 船長のおい、という一言で、バージェスが海に飛び込んだ。 いかだの上に横たえられた女を一言で形容するなら、輝いている。 きらきらぴかぴか、水も滴るイイ女というか、水も自分を飾るアクセサリーとしていた。 こうなったら男の考えることなんて一つで、水を飲んでいたらどうする?ていうか息してる?人工呼吸――― イイ歳した男連中がぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー、ここは船長だから俺が!いや助けたのはオレで!争いに参加しない者もいないではないが、それでも賑やか愉快な黒ひげ海賊団である。 結局じゃんけんで無難に船長が勝星を掴んで、いざマウストゥーマウス! 「グッドモーニン!清々しい朝だねっ!!」 お約束といえば、お約束。 きらきら輝く眠り姫は、寝起きすっきり爽快お目覚めだった。 「ん?ここはどこかな?なんかやたら水が多いけど」 「お前は?」 「ボク?ボクは―――」 そうして冒頭に至る。 「・。気軽にと呼んでよ!」 2011/02/13 ◇ → |