■気は優しくて力持ち、寡黙が売りです
「はじめまして、こんにちわ、魔女っ子です。 唐突ですが貴方の願いを叶えて差し上げましょう」
シャランラ。
効果音が、しました。
目の前に現れた女性は、黒い三角帽子と、黒いマント、セーラー服を着ていて、ステッキを所持。
「願い事をどうぞ、なんでも叶えて差し上げます」
「ウス」
「そうですか。 わたくし魔女っ子であってエスパーではないので初対面の人とはきちんとした会話をしなければ意図がつかめません。 もう少し何か具体的に話しては頂けませんでしょうか?」
「ウス」
「
わかってて言ってます?
」
「癖、で。 スミマセン」
「あぁよかった、話せないわけではないのですね」
魔女っ子さんは、どこかしらほっとした様子で言いました。
「願い事、ありますか?」
「特に、ないです」
「ある程度予想はしてましたが・・・。 それでは困るので何か即席で願い事を作ってください」
無茶、言わないで欲しいと思いました。
ですが、この人、言わないと梃子でも動かなさそうなので、頑張ります、ウス。
「さぁ、願いをどうぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・、もう少し時間が必要なようですね。 決まり次第声をかけてください、それまでわたくしは宿題をしておきます」
どこからか筆箱からシャーペンと消しゴムを取り出し、さらに何処からか出してきたノートに何か書き込みを始めました。
色々と疑問がありますが、今は願い事を考えるとします。
*
「ふぅ、人間考察の宿題終わり。 願い事は決まりましたか?」
「ウス」
「それは良かった。 ではどうぞ、魔女っ子が叶えて差し上げます」
筆記用具を筆箱に仕舞い、ノートを閉じてどこかへ仕舞い、笑顔で魔女っ子さんは言ってきました。
何処から出してるんだとか、何処へ仕舞ってるんだとか、つっこむ、べきなのでしょうか。
でも、ここで話をややこしくしたくはないので、黙っていることに、します。
「俺の願いは、今日1日、テニス部の皆さんが、無事に過ごせるように、です」
「ラジャー。 了解です、迅速かつ的確にその願いを叶えましょう」
ピーリカピリララポポリナペーペルト、今日1日テニス部が平和でありますよーに
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「それでは失礼いたします」
シャランラ。
再び効果音が鳴って、魔女っ子さんは姿を消しました。
今日のテニス部は、いつもどおり、何事も起こらず平和でした。
樺地崇弘 呪文のネタが切れた・・・orz 2006 08 06
魔女っ子の魔法に満足したよ(ワンドリランキング)
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