■拾われた魔女っ子   〜六道骸による魔女っ子事情聴取〜

「はぁ、それはどうやら迷惑をおかけしたみたいで。 ありがとうございます」


倒れていたところを介抱した、と伝えれば、さんは深々とお辞儀をしてくださいました。
やっぱり可愛らしいお嬢さんですねぇ、クフフフフフ。


「わたくしとしても、まさか倒れるなんて思ってなかったんです。 ・・・まぁ、あの馬鹿がわたくしに手加減なしでぶつかってきたせいですけどね? と言いますか、十中八九、いえ、100%あの爬虫類のせいですけどね? こともあろうにこのわたくしに何の前触れもなく決闘を申し込んできたあの俺様のせいですけどね? まったくもって信じられません、常識というものを知らないんでしょうか。 まぁ、知っていたところであの名無しには何を言っても無駄でしょうね。 死んで生まれ変わっても・・・あの底なしの根性曲がりは直せないでしょうね。 現に直りませんでしたし? てゆーか人の血で生き返るってお前むしろ物体的に何だよ? って感じしません? 過去似非優等生だからって、モテたからって、ちょっと人より魔力が強かったからって、魔力なんてわたくしの足元に到底及ばないくせに。 悔しかったらダンブルドアに勝ってみろって話ですよ、まったく」


なにやら訳ありのようですね。
まぁ、その馬鹿で爬虫類で俺様で名無しの根性曲がりの過去似非優等生だった人のおかげで僕はこうしてさんと出会えたんですけどね。
あぁ、犬にも感謝してますよ。


「助けていただき本当に有難うございました。 これはささやかながらお礼の気持ちです」

「笛・・・ですか?」

「はい、困ったときには大きな声で 『たすけてー、食パン様ー!!』 と叫びながらこの笛を吹いていただければ、いつでもどこでもかけつけます」

「あー、オレそれ知ってるー!! たしか、アンパンとカレーパンもいるやつれすよね!

パンの力は偉大なのですよ


にっこりと笑いあう犬とさん。
なんだか知らないのがムカついたので、あとで犬をしめてその惣菜パンと菓子パンのことを聞き出そうと思います。(後日の話なのですが、僕はドキンちゃんですか?)


「クフフ、まぁ、僕たちが助けを必要とすることなんてまずありえませんが、ありがたく頂くとしますよ」

「人の好意を素直に受け取る人は好きですよ」

「それはありがたき光栄」


右手を取って、そっと口付ける。
別段驚いた様子もないので、きっとなれていらっしゃるのでしょう。


「わたくしは名乗りました。 貴方方のお名前を伺っても宜しいですか?」

「それは失礼いたしました。 僕は六道骸と申します」

「オレは城島犬れーす! あ、ちなみにを拾ってきたのもオレね!」

「柿本千種と申します」

「六道さんに城島さんに柿本さん、この度は本当に有難うございました」


ぺこり、とまたお辞儀するさん。
日本人は本当にお辞儀が好きなんですね。


「行ってしまわれるんですか?」

「はい。 3日も行方不明でしたので、そろそろ家に帰らなければ」

「えー、目が覚めたばっかりなのにびょん!」

「城島さん、貴方が望むのならわたくしはいつだって貴方の元へ飛んできます」

「マジ!?」

「えぇ、こう見えても義理堅い性格なのですよ。 受けた恩は事と次第によって最低3日は忘れません、最長死ぬまで忘れません」


ピンからキリまでありますねぇ。
できれば、僕たちの恩は死ぬまで忘れないで欲しいです。
もし忘れそうになったら、僕が殺してあげますね。


「・・・なんだか、忘れたら怖そうな気がするので、忘れないようにしておきます

「賢明な判断ですね」


クフフと笑うと、さんはなんだか黙ってしまわれました。
おや、今のは黙るところでしたか?


「それでは、ここいらで失礼いたします」

「また会いましょうね」

「本能がそれを危険だと喚き散らすのですが、理性で踏ん張ってまた会いにきますよ」

、俺にも会いに着てねー!!」

「はい、わんこさん」

「あれ、なんか違うような気ぃすっけど、まぁいっか!」

「だから犬なんですよ。 それでは、また機会があれば」

「一見一番ヤバめな見た目してるけど実際は一番まともな千種さん、また」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・もう慣れたからいいけどね」


じゃかじゃーん

さんは、魔法の国へ帰っていかれました。
手の中には笛。 僕はドキンちゃんになる日を楽しみにしておくとしましょう。
さしずめ、さんは食パン様ですか。
家庭教師ヒットマンREBORN!   六道骸   
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