「サカズキ中将、終わりました」 『わかった、今から船ェ向かわせる』 電伝虫での短い会話を終了し、は座り込んだ。 また白い軍服を随分汚してしまった。 おつる中将に洗ってもらおう、とぼんやり考えた。 ちらりと横に置いてある生首を見る。 これが賞金6500万だというのだから、何が何だかわからない。 はまだこちらの通貨や物流なども詳しくわからないので何とも言えないけれど、毎日見ている手配書の中ではまぁぼちぼちな金額だ。 一人に潰されるほど弱いくせに。 「サカズキ中将、ほめてくれるかな」 「パパもよろこんでくれるかな」 「、がんばったよ」 ← □ → ふひっと笑いながら、生首の頭を撫でた。 2010/12/12 |