
お子さま行進曲
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「その時、俺は叫んだんだ。俺の仲間に手を出す奴ァ死んでもゆるさねぇってな!!」 「はー、きゃぷてんウソップはいっつもたいへんだなぁ?」 「相変わらずウソップはすごいな!!」 船の縁に立ち、とうとうとウソップ冒険譚を語るウソップと、その前の特等席の芝生に座り話を聞くとチョッパー。 はウソップの冒険譚をそりゃ大変だったなァと労い、チョッパーはすごいすごいと感動している。 反応は違えど、両者ともウソップの話を真剣に聞いて信じてくれるので、ウソップはとても満足していた。 「背中を斬られるのは男としての恥だ。だから俺は最後の一太刀を、わざわざ振り返って腹で受けた」 「うぉぉ、ウソップかっちょえぇー!!」 「きられるのは、いたいもんなー。でも、せなかよりはらのがましな?」 え、とウソップチョッパーがを見た。 「もさされたことあるから、しってる!ぶつってかわがきれて、あとはあついな?」 懐かしむように笑いながら話すを見た二人は顔を合わせ、その後またを見る。 まだ小さいが、刺されたことがある? 虐待? 事件? 色々と謎に包まれるだが、どうやらその過去は甘いよりは辛いらしい。 というか、子供のたわ言だと思っても良いのだろうか。 世の中には子供に酷いことをする性根の腐った奴らがいないではないが、まさかもそんな大人に? 勘ぐるも、の言動は要領を得ない。 「てっぽうは、なおりがおそいからきらい。すぱってきられるのが、いちばんいい」 「そりゃ、大人にやられたのか?」 「おさとししょーと、あとしゅぎょうしてるときとか」 「い、痛くないか!?」 「なれた!」 にぱっと笑うこの子供の言動は、本物か否か。 いかにウソップといえど、子供の言葉の真偽を図るのは難しかった。 「でも、ここにはチョッパーがいるからいくらけがしてもへいきな!」 「いや、怪我すんなよ!!い、いつも俺が看病してやれるわけでもないんだからな、馬鹿野郎っ!!!」 頭をチョッパーに撫でられながら、はチョッパーの毛並みを楽しんだ。 ← □ → 2010/12/25 |