コックリさん。
それは単なるうわさ話で、定番の遊びだと思ってた。
必要なのは紙と鉛筆と十円玉。
たったそれだけでできる魅惑的な遊び。
簡単で、でも不思議で気味が悪くて、またそこが面白い。
これまでやってみたいとは思ってたけどどうにみやる機会がなくて、そこまでやりたいとも思ってなかったからやらなかった。
けど、
「不二センパーイ、これから越前とコックリさんやるんスけど、一緒にやりませんかー?」
桃城から誘われて、
「へぇ、おもしろそうだね」
僕は十円玉に人差し指を置いた。
都合良く誰もいない部室。
用意されていた、はい、いいえ、数字、五十音表の書かれていて、中央に鳥居の書かれた紙。
鳥居の上に置かれた十円玉。
僕と桃城と越前の三人、声を合わせて静かに言った。
「「「コックリさんコックリさん、おいでください」」」
狐がでるか、狗食いつくか、狸が化かすか。
2008/11/05
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