「ちょ、冗談はヤメロって」
「オレじゃないですってば。不二センパイじゃないんっスか、やめてくださいよホント…」
何も答えられなかった。
答えてくれたのは指先の十円玉で、
『 わ 』 『 た 』 『 し 』
確かにそう、十円玉が動いた。
指をのせているのは自分たちの筈なのに、まるで磁石か何かで引き寄せられるような不思議な感覚が指先から伝わってくる。
本当に、コックリさんがきた…?
「マジで?」
「へェ、ほんとに動いた…」
先程までの恐怖心は消えてしまったらしい桃城と越前は、目の前の不思議な現象に憑りつかれていた。
「なんか質問してみようぜ!」
「じゃあ、桃城センパイの好きな子って誰ですか?っと」
「あぁー!!!そりゃいけねーな、いけねーよ!!コックリさん、今の質問ナシ!」
桃城と越前は、ひとまずコックリさんが成功したことに驚きつつも、楽しんでいるらしい。
楽しんで、いいのだろうか。
コックリさんとか、キツネの霊がこの場にいるのか?本当に?
信じられない。
だって、幽霊なんて本当はいないって。
わぁわぁ騒ぐ二人を置いて、また指先が動いた。
『 い 』 『 る 』 『 よ 』
なぜ、僕の質問を、いや、そもそもいるってどういう…。
桃城の好きな女の子の名前が「いるよ」という可能性が微レ存
2018/02/21
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