「コックリさんコックリさん、次はどこの学校と試合をしますか?」



当たり障りのない質問をしたはずだった。
けれども、動いた十円玉の行く先は想像と違っていた。



『 と 』

「「「と?」」」



『 じ 』 『 こ 』 『 め 』 『 ら 』 『 れ 』 『 た 』



「とじこめられた…って、どういう事だ?」

「まさか俺たちが部室に閉じ込められたって事ッスか!?」



予想外の返答に、気持ちが焦る。
けれども指は止まらない。



『 だ 』 『 せ 』



十円玉が、ひたすら 『だ』 と 『せ』 を往復している。
桃城と越前の顔が白くなっている。
きっと、僕の顔も青いだろう。
連続した動作に恐怖しか感じない。
同じ動作の繰り返しは狂気を感じる。

どうにかして、コックリさんを終わらせないと。
コックリさんを終わらせる方法。
「コックリさんコックリさん、お戻りください」 という返還の言葉。
それを繰り返し言っても、聞き入れてもらえない。
どうしたら、と思った瞬間の事だった。
がたん、と大きな音がして、やっと顔を上げる事が出来た。



「こんな紙、破っちゃったら終わりでしょ!?」














越前が、降霊に使っていた用紙を破いた。 十円玉から、やっと手が離れた。
2018/02/21

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