が連れられたのは “ホーム” と呼ばれるクロロが居住区として使っている廃墟だった。
普通ならばこのような荒れ放題の場所に住んでいる人物の気が知れないと思うところだが、何故だかクロロなら似合うな、とは思った。
「仲間がいる、紹介しようか?」
「んー、別にいいよ」
「くく、普通は紹介したほうがいいんじゃないか?」
「知らない。ボク、クロロ以外は気にならないもん」
「それは俺を口説いていると取っても?」
「どう取って貰っても構わないよ」
だって、ボクが求めてたのはクロロだから。
は笑ってクロロの後に続く。
その間幾人かの人間と擦れ違い、興味や驚きの目で見られたがそんな視線には慣れっこなのでさして気にならなかった。
「今日からお前には此処で生活してもらうことになる、何かあるか?」
「そだなー、美味しいご飯食べれたらそれでいいや」
「だったら問題はないな。俺は隣の部屋にいる、何かあったら来い」
「はぁい」
「他に仲間がいるから、あまり滅多な事をしないように」
「うふふ、それは自信がないなぁ」
なんて話をしながら、いつの間にか目的地に着いたようだ。
案内された部屋はとても質素な部屋だった。
コンクリートがむき出しの壁、どちらかと言えば硬そうなベット、小さな机が一つあって、崩れたコンクリートの破片が散乱している。
贅沢な暮らしをしているにしてみれば最低と呼べる部屋だったが、簡素な部屋がは気に入ったらしく上機嫌で部屋に入っていった。
硬いベットに座り、部屋の入口に立ったままのクロロに言う。
「これからよろしくね、クロロ」
「あぁ」
2006 07 02
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