静かだ、と思う。
ここ最近応接室が静かな日は、大抵が寝ているときだ。
ふわりと開いている窓から風が吹き、
微かであるがカーテンの衣擦れの音が聞こえる。
雑音が多い中、不思議とその音が耳につく。
そんな中で雲雀は風紀委員の雑務をこなしていた。
もう一時間近く経つだろうか。
漸く全ての書類に目を通し終えた。
一応は風紀委員長という立場上職務はこなさなければならない。
例えその必要性が無くとも、こなさなければ自分の気がすまなかった。
ちらり、と視覚には入れることが出来ないが、
眠っているであろうの方を見る。
今は本当に眠っているのだろうか。
眠っていると思いきや実は起きていた、なんてことはざらにあった。
もう以前のように闇討ちのようなマネをすることはないが、それでも眠っているを見ると、
どうにかしてやろうか、と思うことが多々ある。
ぎしり、と元からこの応接室にあった、雲雀専用の黒い革椅子を揺らす。
随分勝手なものだ。
この応接室は、雲雀のもの。
その空間で自分の好き勝手にするなんて。
そしてこれが一番信じがたいことだが、それを許している自分がいるなんて。
「まったくもって、不愉快だよ」
2006 06 10
← □ →
(ランキング参加中、クリックしてくださると嬉しいです)