「憑依弾・・・って」
ツナはリボーンの説明を聞き、唖然とした。
まさか特殊弾にこんなものがあるなんて、思ってもみなかった。
「そういうことです。ですから」
首に紫色の手の形をした痣を残すビアンキに憑依している骸はにっこりと笑うと、獄寺に詰め寄り、ひゅ、とその手に持っていた三叉で獄寺の顔面を刺そうとする。
紙一重でそれを避けた獄寺は、目の前に居る姉に骸が憑依しているとは俄かには信じられず、無意識に三叉が掠り血が滲む箇所を拭った。
ツナは仲間同士で争う姿を見て、酷く恐怖する。
間一髪で骸の攻撃を避けた獄寺を心配するように、ツナはその元へ駆け寄った。
しかし、愕然とした。
違う、何かが、違う。
「ろくどう、むくろ・・・・」
「憑依を一発で見破ったのは貴方が初めてです」
ツナの横にいた獄寺が言葉を発し、いつのまにか手にしていた三叉でツナに襲い掛かる。
反射的にツナは獄寺から離れ、絶対だと信じているリボーンのところまで逃げ遂せた。
リボーン曰く、骸の所持している三叉で傷つけられたものは皆骸に憑依を許してしまうらしい。
思い起こせば、ビアンキも獄寺も、僅かではあるが三叉で傷を付けられていた。
「仲間を攻撃できますか?心優しいボンゴレ10代目」
「そん・・・な・・・・・・」
「それに、これは他人の体ですからね。こんなこともできるんですよ」
「や、やめろ!!」
獄寺に憑依している骸は、自分の爪で首を切る。
もちろん、傷つくのは骸ではなく獄寺の体だ。
「ねぇ、話は終わった?ボクもう待てないよ」
「・・・さ、ん」
「いいじゃん、別に誰が傷つこうたって」
「よくないよ!だって、あれは獄寺君の体だ!」
「傷ついたらあとで直せばいいじゃん。めんどくさいなぁ」
心底つまらなさそうにはぼやくと、ツナを突き飛ばし骸へと歩み寄った。
「ほら、もっとなんかやってよ。天下の六道骸がその程度のわけないでしょ」
言うと、骸はクフフと笑い、倒れていたビアンキ、いつの間にかこの場所へ着ていた柿本千種、城島犬。
各々が立ち、、ツナ、リボーンを取り囲んだ。
おそらくは、それぞれに骸が憑依して。
「まさか、これみんな・・・」
「あっはは!そうこなくっちゃ!!」
は盛大に笑い、自分を囲んだ面々をそれぞれ見る。
そして今度はゆっくり綺麗な笑みを浮かべると、くるりと一回転した。
その次の瞬間には立ったはずの面々がもう地に伏していた。
痛々しい傷を残して、血を垂れ流しながら。
「でも、見縊んないでくれる?このドン・インペラトーレ、を」
治す→直すは意図的です。あしからず。 2007 03 10
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