骸が攻撃を仕掛けるのと同時に、リボーンの銃にツナの手袋から出てきた弾が込められ、撃たれた。
激しい音と同時に上がる硝煙。
「リボーン、いいの?ボンゴレ、死んじゃったんじゃない?」
「俺の生徒がそう簡単にくたばるかよ」
立ち上る黒い煙の中、揺れる影は骸のものだった。
「ほら、ムクロの勝ち。例えムクロが弱くても、ボンゴレの方がもっと弱いんだから」
「俺の銃の腕と、ツナを甘く見ないことだな。特殊弾はあいつに命中した。だから、あいつはこの状況を自分でどうにかする」
「うん、リボーンは認めてあげる。けど、ボンゴレは?リボーンが思ってるほど強いの?本当に?教師の欲目じゃなくて?ボクにはそんな風に見えない。ボンゴレはボンゴレ、弱くて、比べるまでもない。ムクロとボンゴレが戦うと、十中八九、ボンゴレが死ぬよ?」
は素直な感想を述べた。
骸は弱いけれど、ツナはそれ以上に弱い。
戦えば、生き残るのは必然的に強い方。
それは自然の摂理で、当然の結果で、変わることのない事実。
「キミは家庭教師だったね。悲しい?生徒を失うのは。殺されるのは。自分がもうちょっと教えてたら救えた命が消えるのは」
「ツナは死なねぇ」
「それは希望。そうあって欲しいと思う願い、望み、願望」
「言葉遊びをして楽しいか?」
「ボクは事実しか言ってないよ」
は適当な場所に腰掛けて、頬杖をつく。
つまらない、せっかく、楽しかったのに。
戦意を完全に失ったは、帰ろうかな、と思っていた。
骸が倒れているツナに止めを刺そうと、三叉を振り上げる。
あぁ、終わった。
つまらない、本当につまらない幕切れだな、と思った。
けれど。
「骸、お前を倒さなきゃ・・・死んでも死に切れねぇ」
立ち上がったツナは、額に死ぬ気炎を燈し、手に死ぬ気炎の宿ったグローブをし、決意の篭った目で骸をにらみつけた。
ばきり、とツナに向けて振り下ろされた三叉が、ツナによって折られる。
ツナは立ち上がり、再度、骸に挑んだ。
「見ろ、あいつは自分で立ち上がった」
2007 01 10
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