復讐者、裏の法の番人が現れたことで、事態は終息するかのように思われた。
実際、六道骸含む脱獄囚三人は拘束され、復讐者に引導が引き渡されている。
これでやっと全てが終わる、今度こそ、本当に。

だが、まだが残っていた。



「そっか、ムクロは脱獄囚だったね。復讐者が来て当然か」

「罪は法が裁く。だから、お前が裁く必要はない」

「・・・あのさ、さっきから気になってたんだけど、ボンゴレちょっといい気になってない?ボク、人に指図されるの嫌いなんだけど」



未だ超死ぬ気モードのツナの態度が気に障ったのか、は僅かに怒気の孕んだ声でツナに言う。
いくらツナがボンゴレ10代目候補であり、時にはが自ら遜った態度をとったとしても、それでも気に食わないものは食わないらしい。



「ボクさぁ、今日色々邪魔されたり中断されたりでちょっと機嫌悪いわけ。だから気をつけてね、どうなっても知らないよ」



ツナはもう争う気がないと主張するかのように、超死ぬ気を解いた。
後ろでリボーンが銃を構えたが、何もしないで、という意思表示をこめて手で制する。
先ほどとは打って変わり、若干怯えたようなそぶりを見せるツナはそのままの瞳でを見上げた。
本来ならばもう立っているのも限界なツナだが、気力を振り絞って声を出す。



「ごめんなさい。けど、どうかムクロを殺さないでやって欲しいんです」

「さっきも言ったよね?そんな甘い考えでどうするの?」

「だって、もう復讐者?が来たし、罪を償えるなら、それでいいと思う」

「いつか足元すくわれるかもしれなくても?」

「俺が決めたことだから後悔はしないし、もしもの時は俺がちゃんと片付けるから、きっと、大丈夫」

「それがボンゴレの意志?決定?」

「・・・うん、これが、俺の意志」



それを聞いたは思案するように顎に手をあて、視線を落とす。
数秒後、再び顔を上げてツナを見た。
その顔は僅かながらに笑っていて、ツナに動く気力があればから離れたいと思った。



「そう。ふーん、そうなんだ。うん、わかった、じゃあここはボンゴレに免じて引いてあげる」

「ぁ、ありがとうございます!」



そうしてがツナに背をむけ、出口である扉へと歩みを進めた。

これで本当に全てが終わる、やっと。
ツナは限界が来たらしく、ばたりとその場に倒れこんだ。
沢田綱吉、雲雀恭弥、六道骸、他多数の人間が死屍累々と倒れている中、立っているのはとリボーンの二人。
あれだけ大勢いたのに、二人だけとなってしまった。

リボーンは最後の最後まで、の気配が消えるまで気を弛めない。
ここでもしが攻撃を仕掛けてきたら、それを相手にするのはリボーンしかいない。
自然、銃を持つ手に力が篭った。

けれど、はそのまま扉を開き外へ出る。
だが、扉が閉まりきる刹那、扉の隙間からが振り返った。




「けど、ムクロはボクがもらう」

「別にボンゴレの所有物ってわけじゃないんだから、」



「かまわないよね?」



リボーンは是とも否とも言葉を返せないまま、扉は閉まり完全にの姿が消えた。






無理やり感満載その2。
2008 03 24
  

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