再び安寧が訪れた並盛では、ゆるやかな学園生活が再び織り成されていた。
戦いの爪あとはまだ僅かながら残っているが、それでも、以前と変わらぬ温かな生活だった。
ツナはそのぬくもりを胸いっぱいに感じ、幸せを痛感している。
ただ、横にいるリボーンは僅かな懸念を抱いていた。
「ムクロはボクがもらう」
の言葉が、喉に掛かる小骨のように違和感を感じて仕方がない。
六道骸は復讐者に捕らえられ、今は深い地下にある牢獄に拘束されている。
拘束されている、はず、だ。
確認してみたところ確かに骸は収容されていて、今も脱出不可能な拘束を受けている。
それなのに、どうしてこんなに胸が騒ぐ。
嫌な予感、と一概には言い切れないが、不安だ。
けれど、まぁ。
その不安、今は忘れてもいいのかもしれない。
目の前で繰り広げられる日常を享受しよう。
疲れた体を休めて、傷ついた精神を癒して。
頑張った生徒への、せめてもの褒美だ。
休めるうちに休んでおくのも必要なこと。
またいつ、今回のような事件が起こるかわからない。
とりあえず、今は、平和だ。
2008 04 13
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