予期せぬ訪問者に一同は一斉に彼を見た。
困惑と動揺と、少なくとも其処に居る誰もが心揺さぶられたのは事実。
「チャオ。ボンゴレ10代目とロクドウムクロ」
「な・・・ん、で」
ツナが震える声で言えば、は笑顔でそれに答えた。
その笑顔は、何時にも増して鮮やかに見える。
「決まってるじゃない。そこにいる、ムクロと戦いに来たんだよ」
と骸の目が合う。
更に、の笑みが濃くなった。
はそのまま骸の方へと歩いていき、そっと手を差し出す。
「ピアチェーレ、ムクロ。ボクの名前は」
「ピアチェーレ、さん。貴方は何のためにココに来たんですか?」
「キミと戦いに来たんだ。強いんだってね」
「そう言う事ですか。お噂はかねがね聞いておりますよ、ドン・インペラトーレ」
「知ってるんだ、ボクの事」
「有名ですから」
骸はの手を握る。
笑顔を顔に貼り付けて、当たり障りのない会話が繰り返された。
それを傍から傍観しているツナは、未だ現状が上手く把握できない。
どうしてがここにいるのか。
骸の存在が平和だった日常を乱して、それを取り戻そうとここまでやってきて。
皆戦って、傷ついて、それだけでも耐えられないのに。
その上まで現れるなんて。
彼は巨大すぎる。
巨大すぎて、ツナの周りに居るもの、ツナ自身も飲み込まれてしまう。
が現れることで、現状は悪化する。
そう、ツナは感じた。
ツナの視線の先では、まだと骸は表面上穏やかに会話している。
「キミも有名だよ。馬鹿なことを考えてる坊やが居るって」
「・・・・・・・・・・どうして貴方がその様な事を知ってるんですか?」
「子供の浅知恵って事。大人の情報網を舐めちゃいけないよ、ラガッツォ」
笑顔の裏で骸は固まった。
は尚も笑っている。
「でも、そんなくだらない事はどうでもいいの。ボクにとって重要なのは強いか強くないか。ただそれだけ」
握っていた手を離し、は距離をとる。
「戦おう、ムクロ」
骸はじっとを見据える。
骸の顔から、笑顔は当に失われていた。
Piacere ピアチェーレ 初めまして
2007 12 20
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