クフフ、と骸が笑った。
ツナたちの方を向いていた銃が、ゆっくりと方向を変える。
「Arrivederci」
骸は自分のこめかみに銃口を宛がい、引き金を
「さよならにはまだ早いよ」
引くことなく骸の指は空をかいた。
銃は今、の手にある。
「さん!!」
「お前、なんのつもりだ?」
「せっかくボクが此処まで来たのに戦わないなんてつまんない。ねぇ、ボクにも戦わせてよ」
は軽く頬を膨らませ不服そうに言うと、銃口をリボーンに向けた。
近くに居たツナと獄寺は過敏に反応する。
銃を奪われた骸は若干目を見開き、を凝視している。
「なに、すんだよ、バンボラッ!!!」
「やめてください!!何するんですか!?」
周りの声など聞く耳持たず、は真っ向からリボーンを見る。
漆黒の目と、深い灰色の目がかち合う。
は静かに照準を合わせた。
「ねぇ、ここでキミが死んだらボンゴレ9代目はどう思うだろうね」
「オレはお前に殺されてやるつもりなんかねーぞ」
「それはボクが決めるの。知ってる?今ね、キミよりボクのほうが強いんだよ」
ばぁん、と間髪いれずにが銃を撃つ。
「ふふ、冗談。ボクは今日、ムクロと戦いに来たんだ」
が撃った銃弾は、骸の額に命中していた。
ぐらりと骸の身体がぐらつき、血を流しながら倒れた。
ツナと獄寺は、それを目をつぶる事もなく見ていることしか出来なかった。
「あ、あぁ・・・ッ!!」
「やりやがったな、テメェ」
「さぁ!!とムクロの殺し合いだよ!」
血塗れの重傷者がいて、傷だらけの負傷者がいて、無残な死体が在って。
何故、彼は笑っているのだろう。
ツナは呆然と、その光景を瞳に映し続けることしか出来なかった。
「おかしいよ。こんな、こんなことって・・・」
その目に涙を浮かべながら青ざめるツナの横にいるリボーンは、ただただ終結を望んだ。
2007 02 11
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