「コードネームを決めよう!」
また妙な思いつきしちゃったよ、この大きいガキは。
雲雀と王子は溜息をつき、心の中で同じことを思った。
「今度は何、何に影響されたの?」
「だってコードネームってかっこよくない?」
まるで小学生の子供だ、と王子は肩を落とした。
「てゆーかあんたはすでにバンボラっつー名前があるじゃん」
「えー、あれもう飽きたー。新しいのがイイー」
どこの我侭だ、と雲雀は頭痛を覚えた。
「そんなわけで、コードネームをつけたげる!」
「え、ちょっと待って、がつけんの?」
「もちろん!」
「僕はいいよ、遠慮する」
「雲雀のコードネームはハニーね!」
「嫌」
「王子はラヴァーね!」
「愛人かよ。てゆーかは?」
「ボクはダーリン!」
「「 いやいやいやいや 」」
雲雀と王子は仲良く首を横に振る。
自分につけられたコードネームすらかなり嫌なのに、がダーリンなんて嫌すぎる。
がダーリン?ふざけるな。
と雲雀と王子、双方の意見は一致した。
「ねぇ、」 ラヴァー
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ちょっと、僕は絶対に嫌だからね」 ハニー
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「、聞いてる?」 ラヴァー
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「頭だけじゃなくて耳までおかしくなったわけ?」 ハニー
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・ダーリン?」 ラヴァー
「なぁに、ラヴァー!」
王子絶句。
話を聞いていた雲雀も絶句。
本気でこのくそ恥ずかしいあだ名(コードネームと呼べる代物じゃない)を使う気なのか。
「ほら、ハニーもボクのこと呼んで!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「はにぃ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「もー、ハニーったら。そんな黙ってるとキスしちゃうぞー」
「・・・・・・・・・・・・・・だ、ぁりん」
「はい、ハニー!」
いやすぎる!
ねぇ、ダーリン。
なんだい、ハニー。
ダーリン、ちょっと。
もちろんだよ、ラヴァー。
い や す ぎ る ! !
何が嫌だって、と会話だけ聞けば仲の良い恋人同士のように見えるのが嫌だ。
さらに言えば、自分が女役なのも嫌だ。
まぁ、が女役なのも微妙なのだけれども。
「ね、ねぇ、ちょ、マジでやめない、これ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ダーリン、これやめない!?」
「えー、ラヴァーは気に入らない?やだ?」
「やだ」
「僕も嫌だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ハァ・・・」
ダーリン、と呼ばないと梃子でも応えない気か、この童顔。
雲雀は毎度のことながら頭に手をやり、激しい頭痛をこらえる。
王子はなんでオレのが愛人?と違うところで悶々し始めた。
「王子がラヴァーで、ヒバリがハニー。これはもう決定なの!」
「それで、ボクがダーリン!」
「二人に愛される、超カッコよくてモテモテなダーリンなの!」
とりあえず、満面の笑みのを止められそうに無いので
ダーリンと呼ぶ決心をしたアグレッシブ王子と、それでも納得できないはにかみ雲雀だった。
04.「ああもう全く手の掛かる!」 2007 06 21
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