「な、何言い出すんだよ、リボーン。冗談だろ?」
「コイツッ!!そんな事までやってたのか!」
「なんだか本格的だなー」
皆が一斉にを見た。
は皆の視線を受け、照れたように笑い、そうだよ、と頷いた。
そして目を細めて、慈しみ深そうにツナに手を伸ばす。
それはリボーンに阻まれてツナに触れることは出来なかったけど、
変わらずに笑みを絶やさずに言った。
「だけど安心して。ボクは10代目に手を出すつもりはないから」
リボーンと、今にもダイナマイトを放ちそうな獄寺を見ながら言う。
「だって、あいつらはボクを殺そうとしてきたんだよ?
他の誰でもない、このボクを。
まったくもって愚かだよね、愚の骨頂だよね、ボクを嘗めてるの?馬鹿にしてる?
あいつら如き低能に、ボクが殺せるとでも思ってたみたい。
うふふ、馬鹿だよねぇ、愚かだよねぇ、可哀想だよねぇ。
ちょっと考えたらわかることなのに。
本当はついでにボンゴレ9代目も殺っちゃおーかなーって思ったけど、
こればっかりはボクの一存でやるわけにはいかないの。
一応、今は、仮に、今だけは、ボンゴレがマフィアのゴッドファーザーだから。
あのボンゴレファミリーのボスじゃなかったら、ファミリー全部を殺してるところだよ」
あ、だからといって今も根に持ってるわけじゃないからね?
だから安心して。とは言った。
けれど、そんな言葉はツナの耳に入ってこなかった。
それ以前の話が強烈過ぎた。
が余りに軽く言うものだから、ツナには実感が湧かなかったけれど。
それでも、強く強く、話は頭に刻み付けられた。
そして心のどこかでに対する思いが変わった。
どこが、とは明確には言えないが、どこかが決定的に変わった。
「本当だよ?ボク手を出しさえしなければ、何もしない」
言われても、安心できないのは何故だろう。
一緒に居るだけでひどく不安になる。
この人、がどういう人物なのかがさっぱり見えてこない。
底知れぬ不安、得体の知れない恐怖、未知への畏怖。
「大丈夫ッスよ、10代目。俺が命を懸けてでも守って見せますから」
「う、うん」
本能的に感じた。
獄寺ではに敵わない、と。
そればかりではない。
逆にやられてしまうかもしれない。
もう、どうすればいいのかわからない。
今、自分がどのような状況に置かれているのか。
それさえもわからなかい。
けれどこのままではいけない。
このままでは。
2006 03 22
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