がゆっくりと獄寺の方へと歩き出す。
誰もを止めようとしなかったのは、
から溢れる殺気の所為で動けなかったからだ。
当人である獄寺は真正面から殺気を受け止めることになり、
立っているのがやっとだった。
さきほどあんな啖呵を切れたのは、周りが見えていなかったから。
こうしてを前にすれば、もうどんな言葉も出てこない。
今まともに動けるのは本人と、
「そこまでだ」
「リボーン、邪魔するの?」
横からの米神に銃を突きつけるリボーンだった。
「ツナに手をだしたら、ボンゴレ9代目が黙ってねーぞ」
「関係ないよ。ボクは10代目を殺すつもりはないし、
そこの糞餓鬼を殺そうと思うだけだよ」
「ツナのファミリーに手を出すんだ、ボンゴレ全体に喧嘩を吹っかけたのと同じだぞ」
「じゃあこれを気に全面戦争も悪くないね。うち、強くなったよ?」
がが言い終えるより早く、銃声がした。
先ほどからの米神に向けられていた銃が、撃たれた。
そしてはリボーンが引き金を引くのよりも尚早く、跳躍し銃弾をかわす。
背後ではびしり、と壁に銃弾がめり込んだ。
「人の話しは最後まで聞きなよ。世紀の瞬間だったかもしれないよ?」
「お前の失言をきかねーでやったんだ、感謝しろよ」
はお返しと言わんばかりに、リボーンへ向けて数本のナイフを放つ。
空を裂き、リボーンを裂こうとナイフは飛んだ。
リボーンは向かってくるナイフの約半数を銃で撃ち落し、
残りの半数を自前のトランクで弾き返した。
そして、再び銃口をへと向けた。
この間わずか10秒足らず。
銃口からは硝煙が立ち、弾かれたナイフが床に刺さった。
当事者であった筈の獄寺は完全においていかれ、
ツナや山本は最早何が起こっているのかわからなかった。
「メラヴィリオーソ、リボーン!」
一瞬後、は至極楽しそうに笑った。
また、蚊帳の外の三人はぽかんとする羽目になる。
リボーンは銃を下ろし、の傍まで歩み寄った。
「気は晴れたか?」
「うん、なんだかね、とってもスッキリしたよ」
その言葉は嘘ではなかった。
先ほどとは打って変わって、空気は軽くなり、莫大だった殺気が消えた。
「リボーンに免じて許してあげる。今度からは気をつけてね、スモーキンボム」
「お、おぉ」
呆気に取られる獄寺。
ツナも山本も、ぱちくりと瞬きをし、現状を把握しようと必死だった。
その間、リボーンとは色々話し込んでいた。
嬉々として話す様子からは、本当に充実した笑顔が窺えた。
ツナはそろりとリボーンに近付き、現状を知ろうと尋ねる。
と話していたりボーンは話を止めて、ツナに返事をした。
「はは戦いに餓えてたんだ」
「は?」
「アイツはストレスを発散しただけだ。
よくあるだろ、イライラして集団リンチしたりとか」
「いやいやいや!!」
ツナなりに解釈した結果
は戦い好きだがここ最近は戦ってなくて、
それでストレスが溜まって、そんな時に獄寺が喧嘩を吹っかけたものだから、
ストレスが爆発したらしい。(ついでに、本人は無自覚だったらしい)
そこでリボーンがと死闘を繰り広げて、ストレスを発散させた、
と言うことらしい。
リボーンの説明が曖昧すぎて、ツナにはよく分からなかった。
「まぁ、良かったの・・・かな?」
Meraviglioso メラヴィリオーソ 素晴らしい
2006 03 23
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